2学期終業式 校長講話

2学期終業式講話

 長かったようであっという間だった2学期が終わります。2学期の始めに「挑戦」「継続」「創造」を胸にこの2学期を過ごしてほしいとお話しましたが、皆さんにとってどんな2学期だったでしょうか。少し振り返ってみましょう。

 ときわ学級の皆さんにとっては、たくさんの行事があった2学期でした。河口湖移動教室や松中祭は、みんなで協力して一生懸命取り組んでいました。松中祭で皆さんが合唱した「365日の紙飛行機」は、聴いていて心が温かくなるような素敵な合唱でした。マラソン大会では、出場した全員が完走することができましたね。必死に走る姿はとても頼もしく見えました。先日のお楽しみ会では、それぞれが練習した成果を十分に発揮し、観ている人たちを楽しませてくれました。
 2学期をまとめて、ときわ学級の皆さんには『挑戦』という言葉を送ります。

 1年生は、入学してきた時と比べてずいぶん『中学生らしく』なりました。9月の移動教室では、班行動や宿舎での生活の中で、全員が時間を意識して行動していました。先日行われた「小中合同学習会」は、私は残念ながら見ることはできませんでしたが、小学生をリードし、とても素晴らしかったと聞いています。
 1年生の皆さんには『自覚』という言葉を送ります。

 2年生は、3年生から部活動や委員会をバトンタッチされ、松沢中学校の中心として活動しました。リーダーとして全体を引っ張っていく楽しさと責任の重さを感じたことでしょう。また、キャリア学習の一環として、職場体験や高校出前授業を経験し、自分の進路について考えるきっかけになったことと思います。
 2年生の皆さんには『責任』という言葉を送ります。

 3年生は、松中祭で「松沢中学校の最上級生の姿」を見せてくれました。どのクラスの合唱も素晴らしく、ここにいる1,2年生は「来年はあんな風になりたい」と、きっと思ったはずです。
 現在、一人一人と進路に関わる面接練習を行っています。「松沢中学校の良いところはどこですか?」という質問に対し、「みんな明るい、落ち着いた環境で学習できる、行事にとにかく頑張る」などうれしくなるようなことを答えてくれます。「伝統がある」と言ってくれる人もいます。
 今、3年生は自分の進路を切り拓いていくために必死で頑張っていることと思います。先輩たちが脈々と築いてきた『松中プライド』を忘れずに、自分や仲間に対して優しく厳しく過ごしてほしいと思います。
 3年生の皆さんには『誇り』という言葉を送ります。

 ところで、先日ある本を読んでいましたら、有名な菓子メーカーの副社長さんの話が紹介されていました。その会社の一番人気のお菓子について、お客さんから「いつも変わらず美味しいですね」と言われて、うれしい思いをしているけれども、実は毎年工夫して少しずつ味を変えているということです。何もしないで同じ味のままだと「まずくなった」と言われるということでした。同じものを食べ続けていれば、やがてその味が普通の味になってしまい、特段美味しいものだという感覚ではなくなってしまい、逆に「まずくなった」と感じてしまうということです。  
 「なるほどな」と思ったのですが、このことは私たちの生き方にも通じると思います。ある目標をクリアしたらさらにその上に一段質の高い継続的な目標を設定して取り組むことは、人間として進歩成長を促していくうえで極めて大切なことだと思うのです。

 今年も間もなく終わり、また新たな年を迎えます。この一年を振り返る中で、さらに一歩前進させる新しい年の目標を定めて、取組を始めてください。    (校長 山村 恵子)

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