第73回卒業式(3/19)

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式 辞
 ただ今、卒業証書を授与しました120名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
こうして今日、一人一人に卒業証書を手渡すことができたことを、心よりうれしく思います。
 なぜならこの卒業証書には、皆さんの三年間の中学校生活の積み重ねと義務教育九年間の修了という大事な意味が込められているからです。
 この三年間で、皆さんは心身ともに大きく成長されました。修学旅行では、2年時の校外学習の失敗を活かして一人一人が自覚し、心に残る想い出を創り上げました。それぞれの目標に向かって必死に頑張った部活動への取組は、3年生としてのプライドと気概を感じました。運動会や松中祭のクラス合唱では、松沢中学校の最上級生として1,2年生をけん引し、素晴らしい行事を創り上げてくれました。そこにはいつも皆さんの、悩み、苦しみながらも前向きに頑張る姿と笑顔がありました。
          
 本来ならば、そんな皆さんを、多くの来賓、在校生と共に見送りながら、皆さんの門出をお祝いするところですが、ご存知の通り、新型コロナウイルス感染防止のため、制限のある卒業式となりました。私自身、心苦しいところがありますが、全校を挙げて卒業生の皆さんの卒業を祝福する気持ちは変わりません。

 今、日本のみならず世界全体が新型コロナウイルス感染症拡大の懸念から、とても不安定な状況です。 
 しかし、人間は常に困難を乗り超えて、さらなる成長と進化を遂げてきました。
「成果が出ない時こそ、不安がらずに、恐れずに、迷わずに一歩一歩進めるかどうかが、成長の分岐点であると考えています。」これは、将棋棋士である 羽生善治氏の言葉です。
 結局ピンチをピンチと捉えてしまうのは自分の心、ということかもしれません。
どのような逆境にあっても自分を信じて前に進むことができなければ、チャンスをつかむことは出来ません。皆さんには、先を見通せない中でも、失敗を恐れず、何事にも積極的に挑戦し、経験を積み、自分の能力を磨いてほしいと思います。
 そして、身に付けたその能力を、自分のためだけでなく、世のため、人のために活かし、社会で役に立つ人になってほしいと願っています。それが、知らず知らずのうちに自分自身の幸せにつながっていきます。皆さんの未来に期待しています。
 
 終わりになりましたが、保護者の皆様におかれましては、本日のお子様のご卒業、誠におめでとうございます。こうして、卒業式を迎えることができましたのも、保護者の皆様の学校に対するご理解と温かいご支援があったからです。心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

 それでは、卒業生の皆さん、いよいよ旅立ちの時です。松沢中学校の卒業生として、誇りと責任を胸に、堂々と自分の人生を歩んでいってください。
 皆さんの今後のご活躍を心より祈念して、式辞といたします。 

令和2年 3月19日
        赤松学舎 世田谷区立松沢中学校
               校 長  山村  恵子

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