教育目標を達成するために上北沢小学校での具体的な取り組み

1 自他の良さを知り、互いに認め合い思いやりのある子どもの育成

 今年度も児童一人一人の状況に応じた教育活動を展開し、児童それぞれが違いを分かり合い認め合い、共生できる力を育てます。また、「いじめは絶対に許されない」ということを常に発信し続け、いじめに対する情報を速やかにつかめるようにアンテナを高くしているようにし、生活指導部を中心に情報共有していきます。
・ハートフルデーを月に1度実施し、構成的グループエンカウンターを通して自己理解、他者理解、自己受容の力を育みます。
・なかよし班活動、異学年交流を行い、学年を越えたかかわりの中で児童を育みます。
・日本語指導推進校として、多文化共生の意識を育みます。(ワールドタイム、国際理解集会、等)
・みどりの学び舎での連携を行い、幼・保・小・中のつながりを意識した活動を展開します。
・児童間のトラブルがあった時には、なぜそのようなことが起こったのか、次からどのようにすればよいのかといった視点で当事者が考えられるように指導を行い、社会性を育むようにしていきます。また、児童への対応は学級担任が抱えることなく、副担任も含めた学年全体で対応していきます。
・特別支援教室と通常学級が連携して支援の必要な児童の理解を進め、指導に当たります。

2 相手を意識した挨拶を行い、すすんで体を動かす子どもの育成

 コミュニケーションの第1歩である挨拶がしっかりできる児童を育てます。挨拶をすることで相手意識が高まっていきます。
 また、外遊び、体育や体育的活動を通して、体を動かす子どもを育てます。外へ出て体を動かすことの利点は、体力向上の面だけではありません。心拍数をある程度上げる運動を1回20分程度、週3回程度行うことで前頭葉の発達を促すことができ、学力の向上、情緒の安定につながると言われています。
・たて割り班でのあいさつ運動を月初めに行います。また、「挨拶を広げるためには」という視点で児童会活動や学級活動で取り上げ、児童自らの発想で活動できるようにしていきます。
・外遊びを推奨します。担任も外へ出て一緒に遊ぶなど、児童が外へ出て遊びたくなるように働きかけます。
・体育や体育的行事、保健指導等で、意図的・計画的に体作りや各指導を行います。

3 人の話をよく聞き、協働的に学びに向かう子どもの育成

 話をしている人に意識を向けてしっかり話を聞くことは、相手を尊重することにつながるとともに、自分の思考のスイッチを入れることに繋がります。対話的な学びの土台となる「人の話を聞く態度」を育てます。
 また、これからの時代を生きていくために必要な「課題を見つけ、主体的に探究していく力」「周囲と関わり、協力して試行錯誤しながら粘り強く取り組む力」を育てます。
・世田谷区の教育施策である「キャリア・未来デザイン教育」の一翼である「せたがや探究的な学び」を推進します。
・児童と身に付ける力のゴールイメージ(単元のねらい)とゴールまでのスモールステップ(本時のねらい)を共有していきます。
・キュビナ等ICT機器を活用して、個別最適な学び(学習の個別化)を展開します。
・導入や展開を工夫して児童の「なぜ」「どうして」「やってみたい」を引き出し、児童一人一人が見通しをもって主体的に取り組む学習(学習の個性化)を展開します。
・高学年で教科担任制を推進するとともに、地域人材や専門家など外部の人材を活用して、専門性の高い教科指導を展開します。
・「上小学びの十か条」を意識し、学習規律を確立します。
・ipadを「文房具」として活用し、発達段階に応じて学習の中で効果的に利用します。
・1年生の1学期にスタートカリキュラムを実施し、幼保からの教育をスムーズにつなげます。

4 自ら課題を発見し、目標に向けて意欲的に取り組む子どもの育成

 自分も周りもよりよくしていこうという視点をもち、協力して物事に一生懸命取り組む態度を育てます。
・学級会を中心とした話し合い活動の充実を図ります。
・「『学級を』『学年を』『学校を』よりよくするために」という相手意識を大切にした、児童主体の係活動、委員会活動を展開します。
・1年間を通して、また、行事を通してどんな自分になりたいのかをイメージし、その実現に向けて活動できるよう、キャリア・パスポートを効果的に活用します。
・掃除や当番活動など児童が自分の役割に意欲的に取り組むようにしていきます。(週3回の清掃)

5 食の安心・安全を図り、アレルギー事故を0に

 食物アレルギー防止に向けて全教職員が当事者意識をもち、アレルギー事故を0にします。自分のクラスのアレルギー児童の把握だけでなく、全学校のアレルギー児童について関心をもち、全教職員で対応できるようにします。
・アレルギーシミュレーション研修を4月初めに実施するとともに、アレルギー児童の給食を調理員・栄養士・担任・管理職で確認します。(ヒューマンエラーの防止。)
・家庭科の調理実習でも個別にアレルギーの有無を担当教員、担任、栄養士、養護教諭、管理職で確認します。