SNSトラブルに関する相談について今回、相談を受けた主なSNSに関する問題は以下の通りです。 (1) SNSのやり取りが深夜まで及んでいる。 (2) 友達を通じて知らない人へ自分の個人情報が漏れた。 (3) 冷やかしやからかい、誹謗中傷の内容を書かれた。 対応策として、以下の点をお伝えしています。 (1)については、砧中のSNSルールとして、夜9時以降はスマホ等は扱わないよう定めています。もちろん各ご家庭の事情もあり、保護者の皆様へのお願いとなります。就寝前の2時間以内にスマホ等を使った場合、網膜への刺激などにより睡眠が妨げられることが医学的にも指摘されています。本校では中学生の適切な就寝時刻を午後11時と想定し、その上で2時間前の午後9時以降、スマホ等の使用を控えるよう呼びかけております。ぜひ生徒へも繰り返しお伝えください。 (2)については、友達の友達を通じて、自分のプロフィールが知らない間に流出しているケースが発生しています。特に他校生に知人がいる場合、その傾向が顕著となっています。全く知らない人の間で、自分の個人情報が勝手にやり取りされ、住所などが特定されることは大変危険な状況です。自分の写真など(写真の背景から自宅が特定される等)を安易に送信しないよう、ご家庭での指導の徹底をお願いいたします。 (3)については、冷やかしやからかい、誹謗中傷を書き込んだ生徒に対する法的な責任も発生してきます。自分では軽い気持ちで書き込んだつもりでも、書かれた生徒が精神的苦痛や名誉を傷つけられたと感じた場合は、警察へ相談することもできます。今、大人の社会でも有名人への誹謗中傷について、書き込んだ人を特定する動きが起きています。噂話レベルでも、結果的に本人を傷つけることになった場合、最初に書き込んだ人だけではなく、拡散に関与した人まで責任が及ぶ可能性もあります。送信すれば公(おおやけ)に発信された言葉となります。仲間うちのやり取りと思っていても、思わぬ拡がりを見せる場合が増えています。改めて送信前に一度そのメッセージを読み直し、自分が同じメッセージを受け取った時にはどう感じるか、想像する力が求められています。 冷やかしやからかい、誹謗中傷は直接伝えられるというより、「みんなが言っているよ」というふうに、噂話として届くことが多いものです。この「みんな」というのが曲者です。「みんな」という言葉を借りて、その人自身が言っていることがほとんどです。「みんな」という言葉を使っている人は、自らの責任を回避しながら、相手を傷つけていることを認識しなければなりません。そしてその言葉を受け取った人は、「みんな」という得体の知れないものに惑わされることなく、伝えてきた人に勇気を出してこう聞いてみましょう。 「みんなが言っているのはわかったけど、あなた自身はどう思っているの?」と。 砧中学校 校長 建部 豊 |
|