与えることで奪っていること
ウッドデッキのベンチも雪の日は静かです。
人は与えられることで、奪われていることがたくさんあります。寒いから上着を、暖房を。 しかし、寒さの実感、辛抱する心、なんとか温かくする工夫する力など確実に奪われています。 安定とか安心とか便利さというのは、反面、人間の生きる楽しみ、生きるエネルギーを奪っているということも確かなことです。 「荒野をめざせ。振り向くな。 お前は地平線のはるか彼方に行くのだ。 地平線の奥に何があるのかなんて 知らなくていい。 何も無くてもいい。 ただ荒野を走り、登り、苦しみ そして誰もが見た事の無い世界に行くのだ。 そして、走り続けて、命が尽きるときに、 振り向けばそこに自分の世界がある。」 冬の雪山はマイナス20度にもなります。まつ毛、鼻水は凍り、息をすると胸が痛くなります。ですから、心臓の鼓動、体の温かさがいとおしく感じます。真っ白な道の無い世界なので一歩踏み出そうとう勇気が湧いてきます。「」の文は今日たまたま読んだ登山家・栗城史多の言葉です。 |