『お知らせ・TOPICS』のコーナーでは、「今日のできごと」や「おしらせ」など更新された順に砧中の生徒や教育活動の様子を紹介しております。

学校再開に向けての課題について

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現在、砧中学校では6月学校再開に向けて、準備を進めています。その準備過程で明らかとなった解決すべき課題についてまとめてみました。


まずはオンライン授業です。オンラインの双方向型授業は早期に実現しなければなりません。しかし、長時間のオンライン学習には課題もあります。1日1時間程度の会議には有効ですが、通常授業のように1日5〜6時間学習することは相当な疲労と緊張を要します。好きな時間に自分のペースで学習できる動画配信との組み合わせが必要と考えますが、画面を長時間視聴し続けることによる生徒の健康面への配慮も考えなければなりません。今後本格的に導入するためには、医学的な視点から、例えば1日あたり3時間を限度として、などの提言が必要と考えています。

授業再開後は「3密」を避けるため、例えばA組を複数のグループに分けることを検討しています。そうすると同じA組でもグループによって時間割が異なることも想定しています。またあるグループでは教員が授業を行い、別のグループではタブレットを使い、サテライト式で行うことも検討中です。どちらにしても、学年全体で授業内容に差を生じさせないよう最大限配慮しなければなりません。

現時点では、現行の学習内容は予定通り行うことになっています。夏休みの短縮や土曜授業を行ったとしても、3年生については、相当な進度での授業が予想されます。そうした場合、学習内容を終わらせることが目的となってしまう可能性があります。生徒の実態とかけはなれた授業であっては絶対になりません。教員が「きちんと教えました」ではなく、生徒が「きちんと理解しました」が基本です。また、体育や音楽の授業に制約が出ると言われています。一日の授業の中で、体を動かしたり、歌ったり、絵を描いたり、ものを作ったりする活動があるからこそ、6時間の授業に生徒たちは力を注ぐことができるのです。オンライン授業もそうですが、一方通行による講義形式の授業だけでは、学びの喜びを体感することはできません。話し合い活動にも制約が出そうですが、学校教育のダイナミズムは維持しなければなりません。


「新しい生活様式」が唱えられています。生徒たちにとっては学校は一日の大半を過ごす生活の場です。学校という生活の場において、何を変えて何を維持するのか、「非常時」だからこそ、子どもたちに最も身近な立場にある学校現場からの発信は重要だと考えます。砧中学校では、当面する課題を明らかにすることで、保護者、地域の皆様からのご意見も参考にさせていただき、問題解決に取り組んでまいります。


砧中学校 校長 建部 豊
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