修了式 校長式辞

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 皆さん、おはようございます。今日は1年の締めくくりである修了式です 修了式に先立って、19日(金)に行われた卒業式の報告をさせてください。

 中学校の卒業式は、いうまでもなく義務教育9年間の最後の授業であり、学校の中でも特に大切な行事です。本来なら、今ここにいる1.2年生も卒業式に参加してもらい、今まで松中の中心となって学校を支えてくれた3年生の義務教育修了と巣立ちを見守り、一緒にお祝いしたかった…。でも、このコロナ禍でそれは叶わず、2年生の生徒一名が、皆さんの代表として3年生にお別れの言葉を述べてくれました。心がこもっていて、とても素晴らしかったと思います。
「別れの言葉」を読んだ卒業生生徒代表の言葉の中に、1,2年生の皆さんに向けてのメッセージがあったのでその部分を代読します。

「…(前略)今日ここにいるはずの後輩のみんなにも感謝の気持ちを伝えたいです。委員会活動や部活動では、うまく手本となるようなことはできなかったかもしれません。でも、私たちの物事に一生懸命に打ち込んできた姿勢が目標となればうれしいです。先は決して平らな道ではないかもしれませんが、「当たり前」のことが当たり前にできる日々の大切さを感じながら、松沢中学校の伝統を守り、自分自身の道を切りひらいていってください。3年生一同、応援しています。」
ときわ学級代表の生徒は「別れの言葉」の中で、1,2年生にこんな風に言っています。
「僕は、ときわの後輩たちには、『相手への思いやりの気持ちを忘れることなく、仲良く楽しく学校生活を送ってください。』ということを伝えたいです。」

 みなさん、しっかり卒業していった3年生のメッセージを受け取りましたか?式当日の3年生は、本当に立派でした。一人一人が真摯な態度で臨み、堂々とこの松沢中学校を卒業していきました。いい卒業式でした。

 さて、思い返せば去年の今頃は、学校休業措置のため、登校することはおろか、これからどうなるのか先行きもわからず、不安な気持ちでいっぱいでしたね。この一年間は、世界中の人々にとっても、皆さんにとっても、新型コロナウイルスにより、行動が制限され、多くの試練があった一年間だったと思います。しかし、この辛い生活をしているからこそ、命や健康の尊さ、仲間や家族の絆など、当たり前と考えていたものの大切さに気付き、支え合って乗り越えた一年間でもありました。

 みなさんはこの一年間で確かに身も心も成長しました。
 成長には「目に見える成長」と「目に見えない成長」があります。
「目に見える成長」とは、身体が成長した。部活動の技術が向上した。運動会で活躍した。成績が上がった。友達がたくさんできた。などです。「目に見えない成長」とは、協力することができるようになった。人の悪口を言わなくなった。素直になった。人の気持ちが分かるようになった。ルールやマナーを守れるようになった。 人に優しくなった。我慢できるようになった。などです。

 この目に見えない成長が土台となって、やがて目に見える成長に変化していきます。
 ある高校野球の優勝監督がこんなことを言っていました。
「体力、技術は大きな差ではない。勝負に対する『思いの強さ』がちょっと違うだけ。心は鍛えたら強くなる。優しくもなれる。優しくなれたら優勝できた」と。つまり、目に見えない成長、心の成長が成果を出したというのです。


相田みつをさんの詩に、こんな詩があります。

「花を支える枝
 枝を支える幹
 幹を支える根
 根はみえねんだなあ」

 花も同じです。
校内にはたくさんの花が咲いていますが、時々元気のない花があって、触ってみると、ぽろりと抜けることがあります。根が虫に食べられてなくなっています。元気で色鮮やかな美しい花の下にある根のことを考える人は少ないのですが、根が花を支えています。今咲いているチューリップも、土の中で球根から根を張って花を咲かせています。

 目に見えない心の成長がやがて美しく成長して見えてきます。
 失敗や挫折を恐れず、チャレンジしてください。たとえ成功しなかったとしても、一生懸命努力し、頑張ったことは自分を成長させてくれます。特に目に見えない根っこの部分を成長させてください。

 2年生の皆さん、4月からはいよいよ最高学年、本校のリーダーです。
今年度は、本来なら、2年生で実施する3日間の職場体験も中止となってしまいました。でも、キャリア教育の一環で様々な職業について学んだり、職業調べレポートを製作したりして、「仕事をすること」「社会にでること」について考えを深めましたね。
来年度は、義務教育最後の一年となります。最上級生として学校を引っ張り、中学校生活を楽しみながらも、自分のこれから進むべき路を真剣に考え、力強く進んでいってほしいと思っています。

 1年生の皆さんは、下級生が入ってきていよいよ先輩になります。今年度は、コロナ禍のため、入学式が6月7日と、例年に比べて約2か月中学校に入学するのが遅れてしまいましたが、みんな元気よく学校生活を過ごしていますね。最初はモジモジしていたあいさつの声も、今ではとても大きな声になりました。教室前に掲示してあった「職業新聞」とてもよくできていましたよ。学年だよりを通して「総合的な学習の時間」や、道徳の授業の感想などを読むと、身体だけでなく心も成長しているなと感じます。来年度は中堅学年として、大いに飛躍の一年にしてほしいと思います。

 ときわ学級の皆さんは、いつも元気いっぱいです。あふれる笑顔にいつも元気をもらっています。廊下の遠いところからでも私や副校長先生の姿を見付けては「校長先生、副校長先生、こんにちは!」と大きな声であいさつをしてくれます。先日の卒業を祝う会では、3年生からとても素敵なメッセージをいただいたと聞きました。4月から入ってくる新1年生といっしょに、明るく元気に、そしていつでも笑顔いっぱいの「ときわ学級」をつくっていってくださいね。

 最後に、3月21日をもって緊急事態宣言は解除されました。でも、みなさんもご存じのように、感染者がゼロになったわけでなく、まだまだ新型コロナ感染症の脅威は続いています。今まで同様、手洗い・マスクの着用など感染症対策をしっかり行い。4月6日の始業式で元気に新しいスタートを切れるよう、この春休み中、心と身体をしっかり整えてください。(校長 山村 恵子) 

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