自己開示の土台と効能
- 公開日
- 2018/11/21
- 更新日
- 2018/11/21
校長室より
たまたま通りかかった、とある教室の中にいらした担任の先生からお声が。
「副校長先生も苦手なもの、ありますよね。教えてください。」
と、打ち合わせなしのフリがありました。私には何が起こっているのかよく分からず、一瞬ひるんでしまいました。
そのうち、そのクラスでは自分の苦手とする物や苦手なことをオープンにして、お互いをより深く知り、理解し合っていこうという時間を過ごしていると明らかになっていきました。納得。それならばと、松丘小で誰にも話したことがない「マル秘」を包み隠さず、子どもたちへ伝えることにしました。真剣に、でも穏やかな表情で耳を傾けてくれた、みんなの受容する様子が印象的でした。だからこそ、公表してしまった、ばつの悪さみたいな感情はゼロだったのです。
自分の苦手な物はともかく、苦手なことを公表することは、人によっては、ためらいが生じることです。けれども、その場の安心感や自己肯定感があったなら、ハードルはグッと下がるでしょう。
子どもたち同士が、臆することなく、苦手をカミングアウトすることができる環境が理想です。そして、その交流を通して、より他者理解が深まり、関係構築が進んでいったら素晴らしいと思います。