令和2年12月7日(月)校長先生のお話
- 公開日
- 2020/12/07
- 更新日
- 2020/12/07
校長室より
いよいよ、12月に入りました。今日は、小惑星探査機「はやぶさ2」のお話をします。6年前に地球を出発し、遠く離れた小惑星「リュウグウ」に到着して、砂や石を集めることに成功しました。その後、地球へと向かい、リュウグウの資料が入ったカプセルが「はやぶさ2」から切り離され、昨日オーストラリアの砂漠地帯に着地したのです!
カプセルは、大気圏に突入する際に、摩擦熱で表面が3000度以上にもなったそうです。そのため、断熱材でカバーしてあり、燃え尽きることなく大気圏を突破。カプセルは落下しながら信号を発信し、それを地上のアンテナでキャッチして回収に成功しました。
このカプセルに、小惑星の地中深くの石や砂が入っていれば、なんと世界初の快挙となるそうです。生命の起源や太陽系の成り立ちが解明できるのでは、と世界中の科学者たちが期待しています。日本の宇宙開発の技術は、本当に素晴らしいですね。
しかし、宇宙を50億kmも飛び続けた「はやぶさ2」の仕事は、まだまだ終わりません。機体にはトラブルがなく、燃料もたっぷりと残っているため、さらに100億km以上も飛んで別の小惑星を目指すそうです。順調に行っても、到着するのは2031年7月。あと10年以上も飛び続けるそうです。
その頃には、6年生は23歳。社会人になっている人もいることでしょう。日本は、世界はどうなっているのか、とても楽しみです。