令和3年2月15日(月)校長先生のお話
- 公開日
- 2021/02/15
- 更新日
- 2021/02/15
校長室より
先週の水曜日に、5・6年生がタブレットを使って新潟県柏崎市立日吉小学校の5・6年生とオンライン授業を行いました。今日は、そのお話をします。
今から75年ほど前、日本は世界の国々と戦争をしていました。東京には敵の飛行機が飛んできて、毎日たくさんの爆弾を落とすようになり、命を守るために子供たちだけで安全な場所へ引っ越すことになりました。これを「学童疎開」といいます。この時に、3年生以上の桜小の子は、柏崎市にある金泉寺などのお寺で暮らすことになり、日吉小学校に登校したのです。親元をはなれ、食べるものも十分ではなく、毎日お腹をすかせながら通った学校で、日吉小のみんなに優しくしてもらったことが、本当にうれしかったそうです。
その時の縁がもとで、20年ほど前から日吉小と桜小は毎年交流を続けてきました。日吉小が修学旅行で東京に来た時には桜小に招待し、夏休みにサマースクールで桜小が柏崎市に行ったときには、日吉小学校を訪問しています。
今年度は、コロナのために直接会うことはできませんでしたが、オンラインで一緒に授業ができました。日吉小の皆さんは、自分たちで調べた柏崎市の観光やお祭りなどについて、画面を通して詳しく説明し、桜小は、その感想やボロ市について話しました。お互いに意見を交換した後で、画面越しに大きく手を振り合う子供たちの姿を見て、距離は離れているけれど心はつながっているんだな、と感じました。
今年、新潟県には大雪が何度も降り、家の外に出られないほど積もったそうです。そのため、日吉小は2日間も休校になりました。近くの別の小学校は、なんと10日間も大雪で休校になったそうです。東京とは、ずいぶん違うのですね。
そうそう、日吉小の3年生が地域を調べた新聞を作ったので、桜小の3年生に送ってくれるそうです。もうすぐ届くと思いますので、3年生の皆さんは楽しみにしていてください。
それでは、来年度、また日吉小学校の皆さんと交流ができることを願っています。