学校長挨拶

明正小学校 校長 栗林 大輔

みなさん、こんにちは。
 昭和28年に開校し、令和5年の今年、70年目の春を迎えました。学校名の由来でもある「明るく・正しく・たくましく」を教育目標として、約850名の児童が毎日生き生きと活動している学校です。
 校舎の建つ国分寺崖線から眺める多摩川の流れと富士山の姿、春に咲き誇る成城の桜は今も昔も変わらぬ世田谷の風景です。崖線に沿って広がる「里山」と呼ばれる緑地では、四季折々の自然の中で、地域の皆様のご指導・ご支援をいただきながら様々な自然体験活動を授業の中に取り入れています。
 世田谷区の取組「キャリア・未来デザイン教育」の推進のため、明正小学校では近隣の「砧中学校」「砧小学校」「山野小学校」「砧幼稚園」や近隣の保育園・幼稚園と連携を進めています。

令和6年度学校経営方針

1 学校教育目標

明正小学校の建学の精神であり、学校名の由来である「明るく」「正しく」から、次の教育目標を設定する。

  • 明るい子ども
  • 正しい子ども
  • たくましい子ども

2 学校教育目標重点化の視点

教育目標の実現を目指す具体の姿を『児童像』『学校像』『教師像』の3点からとらえる。

目指す児童像

明るい子ども
学ぶ意欲を高め、自らすすんで学習課題をもち、主体的に解決していこうとする能力や態度を育てます。
正しい子ども
思いやりや感謝の心をもって、すすんでよりよい人間関係を築く能力や態度を育てます。
たくましい子ども
健やかな身体を目指し、体力の向上や健康・安全に取り組む能力や態度を育てます。

目指す学校像

子どもが主役の学校
子どもが生き生きと主体的に学び活動する学校を目指して
保護者の方、地域の方とともに子どもを育てる学校
社会に開かれた教育課程 地域とともに児童を育て 地域に愛される学校を目指して
教職員が高め合う学校
子どもの成長をともに喜ぶ 自分も同僚も力量を高められる学校を目指して

目指す教師像

人と共に生きる教師
人権意識の醸成と「世田谷の子ども像」の具現化を基本として
自ら参画する教師
教育に対する惜しみない愛情と使命感と責任感、誇りと崇高な理念をもち、組織の一員として学校づくり社会づくりに参画・貢献する意識を強くもって
自ら学び続ける教師
児童理解・地域理解に加え、国・都・区の教育課題の背景と新しい教育の動向を深く理解して、自らの指導観・指導力を更新し続ける

3 学校の教育目標及び重点目標を達成するための基本方針

・自分のよさを理解し、自分の将来を考え、予測困難なこれからの社会を担うための課題解決能力やコミュニケーション力、チャレンジ精神を養う。問題意識や追究意欲を高める教材から児童が自分事として捉え、課題を見い出し、解決への計画・方法を立て、他者と協働し、自己の学びを振り返り次の学びへつなげる探究的な学びのサイクルを確立し、生涯学び続けるための素地を養う。日本型ウェルビーイングを視点に自尊感情や自己効力感と人とのかかわりや集団への貢献意欲を向上し、多様な他者と協働して課題を解決しようとする意欲や資質を養う。キャリア・パスポートを活用し、自ら目指す姿を設定させ、保護者や教師の価値付けにより自己のよさを自覚させ、将来への希望や社会参画への意識を醸成する。
・ICTを活用し、協働的な学びと個別最適な学びの充実を図る。タブレット端末を文房具の一つと捉え、基礎的・基本的な知識・技能の習得や、思考力・判断力・表現力等の育成と自ら計画し、振り返る調整力を養うためのツールとして活用する。教師と児童・児童同士や、地域・専門家との交流など、他者と関わりを通して多様な学びを充実する。
・全教育活動を通して、人権尊重の精神を理解させる。各教科等において人権課題を取り上げるとともに、ひまわり学級との交流を通して多様性を尊重する精神を育む。特別活動を核として自分のよさや可能性を理解させ、自己肯定感の向上を図るとともに、他者と共に成し遂げる経験を通して他者と協働して課題解決を図る資質・能力を育てる。
・個別指導計画や教育支援計画に基づき、個々の実態に応じた教育の充実を図る。ふれあい月間アンケートやQU調査等を活用し、いじめの未然防止・早期発見・早期対応や不登校の未然防止・長期欠席児童への対応を充実する。特別支援教育コーディネータやスクールカウンセラー、特別支援教室担当者を中心に、全職員がチーム学校として組織的に支援するとともに、関係諸機関との連携を図る。
・持続可能な開発目標(SDGs)の視点から、成城三丁目緑地や近隣大学、砧の学び舎等の地域素材・地域人材を活用し、児童の主体的・対話的な活動を展開し、実践的な社会参画を促す。地域での活動を通した社会への働きかけから変化や改善の成就感や帰属意識をもたせる。感情的・価値的・置換的・実感的な視点から人々の営みを共感的に理解させ、地域を中心にこれからの社会への希望をもち、参画していこうとする意欲をもたせる。
・一人一人の子が生き生きと自己発揮できるよう特別支援教育コーディネーターを中心にスクールカウンセラーとの協働や、関係機関との連携を図ります。特別支援学級(ひまわり学級)設置校、特別支援教室(すまいるルーム)拠点校のよさを生かし、きめ細かい支援を進めます。(個々の教育ニーズに応じた教育の充実)
・「質の高い学び」と「持続可能な学校」を実現するために働き方改革の推進を図る。「子ども主体の授業」を目指した授業改善を進め、創造的な時間の余白を確保し、教員の心身の健康増進や豊かな私生活でのインプットの充実を進め、教育の質の向上につながるサイクルを確立する。教員同士のミドルアップ・ミドルダウンを充実し、諸会議の精選や前例に捉われない教育活動、効果的にICTを活用した校務運営を進める。
・体育授業や体育的な活動を通して、子どもが運動の楽しさを実感し、進んで運動に取り組むよう子どもの意欲を高める体育授業や体力づくり、外遊びの励行を進め、体力の向上を目指します。