12/12(月)全校朝礼
- 公開日
- 2016/12/12
- 更新日
- 2016/12/12
今日のできごと
本日全校朝礼がありました。校長先生のお話のあと、男女卓球部、男女ソフトテニス部の表彰がありました。
「あきらめない」
校長 池田 富太郎
私はみなさんに「夢」についてよく話をします。それは、瑞々しい心をもって夢を育んでもらいたいからです。そしてその夢をあきらめないでほしいと思っています。
今日は、その「あきらめない」ということについてお話しします。
さて、みなさん、「人間らしさ」とは何でしょうか?人間と他の動物の違いとは何でしょうか?
「火を使うこと」「道具を作ること」「言葉をつかうこと」だけでしょうか?
「人間らしさ」について霊長類学者の山極寿一(ヤマギワ ジュイチ)さんはこう言っています。
「あきらめない精神は、人間的なもの。ゴリラもチンパンジーもち合わせていません。前に同じことで失敗していれば決してやりません。他の動物は、失敗した経験があれば二度とやろうとはしないのです。それが生物の王道、正しい生き方なのです。」
しかし、人間は失敗しても失敗してもあきらめない。なぜ人間はこの精神をもったのでしょう。
このあきらめない精神をもったことにより、人間は新しい技術を手に入れたり新しい財産を手に入れたりしました。
「あきらめない」ことは、一瞬無駄なことのように思います。それでも一つのことをやり通すことが科学技術の進歩や文化の発表につながってきたのです。
人間は、新しい希望をもつ能力があります。今の状態に満足せずに将来に向かって努力したいと思う気持ちは人間にあると山極さんは言っています。
「人間らしく生きる」−私は、この「らしく生きる」という言葉が好きです。
みなさんには「人間らしく、中学生らしく」生活してほしいと願っています。