国語科から上祖師谷中学校の生徒の皆さんへ
- 公開日
- 2020/03/18
- 更新日
- 2020/03/18
おしらせ
『平家物語』より引用
文章を読んで考えるということは、感性を磨くきっかけにもなります。
本日は古文です。現代語訳ものせてますのであわせて読んでみてください。
古文
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の世の夢のごとし。
たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。
現代語訳
祇園精舎の鐘の音には、この世は常なく万物は移り変わるものだという響きがある。
沙羅双樹の花の色は、栄えている者もいつかは必ず衰えるという道理を表している。
おごりたかぶる人も長くは続かない、ただ春の夜のようにはかないものだ。
力の強い者もいつかは滅びてしまう、まったく風邪の前の塵と同じである。