開設まで240日――用賀中に、新しい学びの場が生まれます
- 公開日
- 2026/07/31
- 更新日
- 2026/07/31
特別支援学級
令和9年4月、用賀中学校に知的障害特別支援学級を開設する予定です。
開設まで、あと240日。
先日、特別支援学級の新規開設に向けた研修を受講しました。講師の田村康二朗先生は、都立特別支援学校5校で16年間にわたり校長を歴任され、現在は特別支援教育アドバイザーとして、各地で講演や学校への助言を行っていらっしゃいます。長年の実践や学校づくりの経験に基づくお話から、多くのことを学ばせていただきました。
先生から、開設までに必要な準備、知的障害特別支援学級で大切にする教育、保護者や地域の皆様への情報発信の在り方など、多くのことを学びました。
研修を通して、私が最も強く感じたことがあります。
それは、特別支援学級の開設は、単に新しい教室を一つつくることではないということです。
一人一人には、それぞれ得意なこと、苦手なこと、自分に合った学び方があります。その違いを認め、生徒が安心して学び、自分の力を伸ばしていける環境をつくること。そして、障害の有無にかかわらず、生徒同士が関わり、互いを知り、共に成長できる学校をつくること。それが、今回の開設に向けて用賀中学校が目指す姿です。
なぜ、用賀中学校に開設するのでしょうか
世田谷区では、特別支援学級での学びを必要とする児童・生徒が、住み慣れた地域で安心して学び続けられる環境づくりを進めています。
用賀中学校に知的障害特別支援学級が開設されることで、地域の子どもたちにとって、中学校進学時の選択肢が広がります。また、小学校から中学校への学びや支援を地域の中でつなぎ、将来の自立や社会参加を見据えた教育を進めることにもつながります。
これは、特別支援学級で学ぶ生徒だけに関わることではありません。
世田谷区が目指すインクルーシブ教育は、障害の有無や一人一人の特性にかかわらず、全ての子どもが共に学び、共に育つことを大切にしています。その考え方は、本校が掲げる「生徒が主人公の学校づくり」と重なるものです。
特別支援学級の開設をきっかけとして、用賀中学校全体が、これまで以上に一人一人を大切にする学校へと成長していきたいと考えています。
まずは「知ること」から始めます
研修の中で、保護者や地域の皆様が感じる不安の背景には、「情報が十分に伝わっていないこと」があると学びました。
特別支援学級では、どのような授業を行うのか。
通常の学級とは、どのように交流するのか。
学校では、どのような一日を過ごすのか。
中学校卒業後には、どのような進路があるのか。
分からないことが多ければ、不安を感じるのは当然です。だからこそ、用賀中学校では、開設までの準備を学校の中だけで進めるのではなく、学んだことや決まったことを、できる限り分かりやすくお伝えしていきます。
このホームページでは、開設までの日数を数えながら、開設に向けた準備の進捗状況を少しずつ紹介していく予定です。
まだ決まっていないこともあります。未確定のことを曖昧なままお伝えするのではなく、「決まったこと」「現在検討していること」を整理しながら、丁寧に情報を発信してまいります。
「用賀中学校にできてよかった」を目指して
開設まで240日。
長いようにも感じますが、教室の準備、教育課程の編成、校内の支援体制づくり、教職員研修、生徒や保護者への説明など、取り組むべきことは数多くあります。
私自身も学び続け、教職員と知恵を出し合いながら、一つ一つ着実に準備を進めていきます。そして、生徒、保護者、地域の皆様と力を合わせ、心から「用賀中学校に特別支援学級ができてよかった」と思っていただける学級をつくりたいと考えています。
特別支援学級をつくることは、用賀中学校の中に新しい学びの場をつくることです。同時に、全ての生徒にとって、互いの違いを認め、支え合い、共に生きることを学ぶ機会をつくることでもあります。
チーム用賀でつくる、新しい学びの場。
開設までの240日、一歩ずつ前へ。
用賀中学校の新たな歩みが、いよいよ始まります。
ようがの学び舎 世田谷区立用賀中学校 校長 毛利 慎治