用賀中学校日記

集団下校訓練を実施しました 〜地域とともに高める防災意識〜

公開日
2025/01/09
更新日
2025/01/09

校長室だより

1月8日、学活終了後に本校では集団下校訓練を実施しました。この訓練は、地震や不審者の発生、悪天候時などの緊急時に備え、生徒が安全に帰宅するための方法を身につけることを目的としています。具体的には「震度5弱以下の地震が発生した場合」「不審者がいなくなったことが確認された場合」「悪天候時」を想定し、生徒たちは班ごとに決められたルートを歩き、地域内の危険箇所を確認しながら下校しました。

訓練中、生徒たちは非常に真剣に取り組み、交通量の多い交差点や暗く見通しの悪い場所など、普段の通学では見過ごしがちな地域の危険箇所を再認識する良い機会となりました。また、教師とともに訓練を行うことで、危険な状況が発生した場合の対応策についても共有し、安心して行動できるよう学びを深めました。

本日9日には、朝学活を活用して訓練の振り返りを行いました。生徒たちは「どの場所が危険だったか」「どのようにすれば安全に行動できるか」といった具体的な課題、安全な行動について考える良い時間となりました。「自分の命は自分で守る」という意識を改めて高める機会となり、生徒たちの姿勢には頼もしさを感じました。

さらに、この時期は防災について考える節目でもあります。昨年の能登半島地震から1年が経過し、阪神淡路大震災からは早くも30年が経ちました。これらの災害を振り返ることで、日常生活の中での防災準備の重要性を再認識する必要性を感じています。地震やその他の災害は、いつどこで起こるかわかりません。そのため、普段からの備えと意識の持続が不可欠です。
本校では、地域の皆様と連携しながら、防災意識の向上と実践的な訓練の実施を続けていきます。特に、今回のような集団下校訓練は、地域全体での安全意識を高める良いきっかけとなるものです。生徒たちの安全を第一に考え、学校、家庭、地域が一体となって防災に取り組むことで、より安心できる地域づくりを目指していきたいと思います。

ご家庭でも、この機会に防災用品の確認や避難経路の話し合いを行っていただければ幸いです。普段からの準備が、いざという時に家族全員の安全を守る力となります。ぜひ防災について、今一度考えるきっかけとしていただければと思います。今後とも本校の教育活動へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。


世田谷区立用賀中学校 校長 毛利 慎治