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国語科から上祖師谷中学校の生徒の皆さんへ

武田双雲「『書』を書く愉しみ」光文社新書より引用した文章です。

経過の重要性について考えていただきたくて掲載します。

文章を読んで考えるということは、感性を磨くきっかけにもなります。

短文ですので、ぜひ読んでみてください。



 「自がうまい競争」においても、必ず優劣はつきます。うまい人、下手な人。字がうまい人はたくさん票を得ることができて、嬉しく感じるものです。これは人間として普通の感情です。しかし、それで人格が上になったわけでもなく、ただそこには「字がうまい」という事実があるのみです。

 ここで票を一票も得られなかった人は、様々な反応があってよいのですが、このゲームは落ちこぼれを作るためにやるのではありません。落ち込んだり、劣等感を感じることがあっても、それをバネにして上に向かうこと。もし劣等感を感じる時間があるのならば、今すぐにでも成長に向けて練習したり、うまいと思った人のテクニックを盗んだりすることに時間を費やした方が良いでしょう。

 字のうまさにおいてゴールではありません。修行を重ねていった結果「完全なる字」に辿り着いたなどということはありえません。永遠なる旅路です。だからこそ、うまくなっていく成長のプロセスにこそ、意義があり、美があり、楽しさがあるのです。

 ですから、字が下手で劣等感を感じている人、どうせ下手だからと諦めている人は、どうかそう言わずに、今の時点からの成長を楽しんでください。そうなると、字を書くこと、書道を心から楽しめるようになります。
          (武田双雲「『書』を書く愉しみ」光文社新書)

*優劣……優れていること、劣っていること。
*劣等感……自分が他の人より劣っているという気持ち。
*プロセス……物事を行う過程。経過。



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