国語科から上祖師谷中学校の生徒の皆さんへ![]() ![]() ーこころが通じる和の表現ー 高橋こうじ 東邦出版より引用 文章を読んで考えるということは、感性を磨くきっかけにもなります。 短文ですので、ぜひ読んでみてください。 「学ぶ」は「まねる」から生まれた動詞と言われていますが、少なくとも私たちにとっては「まねる」にはない重みと深みを感じる言葉です。 「名詞の頭が母音かどうかを考えて、アとアンのどちらをつけるか決めるの? 絶対5秒はかかるよ」。中学1年の英語の時間、私がそう呻くと、長く英語塾に通っている隣席のYさんは笑って「そのうち早くなるよ」。でも、信じられませんでした。 ところが、2週間後、会話の自主練習の最中に、Yさんが卵の絵をさして「ホヮッツ ディス?」と聞くので、私はとっさに「イッツ アン エッグ」。「ほらいま自然にできたでしょ」と言われた私は、自分が一番驚いてしまい、「う、うん……」としか言えませんでした。 「学び」の不思議なところは、いわば「お客さん」として頭に入れた知識や技術が、いつのまにか「自分の能力」になることです。その変化の瞬間をイメージすれば、「学び」は「変身」なのです。 今日も子ども達が次々に変身している、と思うと、今まで何気なくみていた近所の学校がまぶしく思えますね。 『日本の大和言葉を美しく話す ーこころが通じる和の表現ー』 高橋こうじ 東邦出版より |
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