国語科から上祖師谷中学校の生徒の皆さんへ文章を読んで考えるということは、感性を磨くきっかけにもなります。 本日は古文です。現代語訳ものせてますので、あわせて読んでみてください。 古文 一人灯のもとに文を広げて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。文は文選のあはれなる巻巻、白氏の文集、老子の言葉、南華の編。この国の博士どもの書けるものも、いにしへのは、あはれなること多かり。 現代語訳 ただ一人灯火のもとで書物をひもといて、見知らない昔の人を友とするのは、このうえもなく心の慰められることである。書物は、文選の心を打つ巻巻、白氏文集、老子の著、荘子のもの。わが国の学者たちの書いたものもなど、昔のものは、心に訴えるものが多い。 語注 文選(もんぜん)……詩文集 白氏の文集(はくしのもんじゅう)……白居易(はっきょい)の詩文集 老子の言葉(ろうしのことば)……老子の話 南華の編(なんかのへん)……『南華真経』の略で『荘子』の別名 |
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