11/27 地震・水害を学ぶ写真は、4年総合的な学習の時間で地域の環境について自然災害の視点から課題追究をしているグループの学習のようすです。3つのクラスから計20名が参加しました。成城まちづくりセンターの所長さんにおいでいただき「みんなで知ろう!地震・水害」というテーマでお話をいただきました。合間に設定した休憩時間も、所長さんの周りに列ができ次々と質問が続きます。司会進行も4年生が務めています。地震と水害についてそれぞれ資料をもとにお話いただいた後の、全体を通しての質問も大変活発でした。主なものをご紹介します。 (1)身近な災害といえば何か? 昨年の台風19号。2011.3.11東日本大震災。野川・仙川が大氾濫を起こした平成17.9.4の水害も忘れられない。鎌田・宇奈根で1m位水が来た。多くの人が被害を受け家が水浸しになった。昔は川が蛇行していて浅くて細くて氾濫した。東京都が川底を深く掘るなど工事を進めている。 (2)台風19号の世田谷区の被害は? 区のホームページで調べるとよい。1000軒を超えている。玉堤で調査に加わった。砧総合支所に避難した人は1000人を超えている。入り切らない人は大蔵総合運動場の体育館に避難した。 (3)地震が起きたらまずは何をするべきか? 机の下に入る。頭を守る。避難訓練の通り。 (4)地震発生から水道が止まるまでの時間は? 必ずしも止まるわけではないが水道管に被害があればすぐに止まる。明正小の周りも水道管の工事が進んでいる。 (5)過去にどのくらい水害が起きているか? 200年以上前から分からないくらい起きている。岡本民家園の岡本八幡神社の石段の上まで水が来たという言い伝えがあると何人かから聞いたことがある。大蔵の氷川神社は江戸時代までは避難所だった。30年位前に世田谷区教育委員会で昔の人から聞いた話や言い伝えを本にまとめている。宇奈根や鎌田や成城の言い伝えや話もある。 (6)余震への備えは? 家具が倒れないように。熊本地震では震度7が2回。 (7)水害で水が目の前まで迫っていたら? 高い所に逃げること。水は怖い。津波も洪水も流れに巻き込まれて死んでしまうことがある。 (8)野川をどうやって真っ直ぐにしたのか? ここ何十年かなのでブルドーザーなどを使った。元の野川・仙川を埋めただけのところは地盤が弱く揺れやすい心配がある。今の工事は改善されている。 (9)地震は年に何回どれ位の大きさのものが起こるか? それは分からない。予測できないから大変。 (10)本震より余震の方がマグニチュードが大きいことはあるのか? 大きい方が本震となる。 時間切れで質問はここまでとなりました。子どもらしい素直な質問があることこそ、自分の考えを臆せず発出している姿でありとても微笑ましく良い学びの場であったと感じました。 右の写真は、子どもたちの念願だった防災倉庫2棟の見学のようすです。区の防災安全課の勤務経験をおもちの所長さんならではの丁寧なご対応に感謝申し上げます。子どもたちはきっと改めて避難訓練や社会科の学びを振り返ることと思います。今後それぞれのグループがどのように学習を展開していくのかとても楽しみです。 |
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