11/16 全校朝会 「リンカーン大統領 正直・誠実」
校長先生のお話です。
『今日は、アメリカの大統領の話をします。トランプ大統領は、45人目の大統領でしたが、第1 6代大統領のリンカーンは、とりわけ有名な大統領です。リンカーンは、人を物と扱う「奴隷」をやめるように言い、歴史に残る有名な演説をしました。 その演説の内容は「人民の 人民による 人民のための政治」というものでした。これは、国民一人 一人を大切にし、誰もが政治に参加でき、国民のための政治をしていくという意味で、民主主義の基礎となるものでした。 それまでのアメリカには、こうした考えをはっきりと言う大統領はいなかったのです。 1863年の11月1 9日のことでした。日本は江戸時代でした。リンカーンの若いころの話を紹介します。ある小さなお店で働いていた時のことです。一日の商売が終わっ てお金を数えていると、 1 5セント多いことに気が付きました。「おかしいなあ。なぜだろう。」リンカーンはどうしても余計に払ったお客に返してあげようと思いました。朝からのことを一つ一つよく思い出してみると「あの時のご婦人だ」とわかりました。「さっそく返しに行こう。」 暗い夜道を歩き、隣村の家々を尋ね、やっと巡り合うことができました。「お店で買い物をしていただいたときに、 1 5セント多くもらいました。お返しします。」と言ってお金を返しました。ご婦人は黙っていれば分からないのに正直に言ってくれたこと、暗い夜道をわざわざ尋ねてくれた誠実さに心を打たれたということです。 正直で誠実なリンカーンの姿が伝わってきますね。』 ![]() ![]() |
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