全校朝会での校長先生のお話です。
桜丘小学校のあつまれ広場には、落とし物を集めておく場所があります。
そこには、誰かが落としたハンカチや洋服、鉛筆などが
残念ながらたくさんありますね。
「針供養」という行事があります。
昔はミシンもなく、着るものを針で一針一針心を込めて作りました。
やがて、折れたり、曲がったりして使えなくなった
縫い針を豆腐に刺して供養して、神社に納めるのです。
豆腐に刺すのは、今まで硬い生地を刺していた針に、
せめて最後は柔らかいものを刺してもらおうという感謝の
気持ちの表れです。針一本でも身の回りの道具を大切にしようと
した昔の人たちの気持ちが伝わります。
「自分の持ち物を大切にしようとする思い」を比べてみて
どうでしょうか。記名もなく、探しにも来てくれない
落とし物は、悲しんでいます。
10月の「人格の完成」を目指す言葉は、「公共心」です。
みんなの物を大切にしましょう。
みんなが使う物は、机、掃除用具など教室には
たくさんあります。物だけでなく、使う場所も同じです。
人がたくさんいるところでは、マナーを守ることも公共心ですね。
みんなが気持ちよく過ごせるために日頃の行動を考えていきましょう。