「ありがとう」の意味は?(校長講話)

おはようございます。今日も感染症対策のため、放送での全校朝礼となります。

 1月の「人格の完成をめざして」の標語は、「感謝」です。今日は「感謝」ということについてお話をします。

「感謝」をあらわすことばといえば、誰でも思い浮かぶ言葉がありますね。そう、「ありがとう」です。

 私は、3年生の校長面接練習のときに「あなたの好きな言葉、大切にしたいと思う言葉は何ですか」と質問します。「努力は裏切らない」や「不言実行」「笑顔」「夢」などたくさんの答えが返ってきますが、一番多く返ってくる言葉は、「ありがとう」でした。

 ありがとうの語源は、「めったにない」「めずらしい」を意味する「有り難し」という言葉が語源です。「有り難し(ありがたし)」は、「有る(ある)こと」が「難い(かたい)」という意味で、本来は「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味を表しています。それでは、「ありがとう」の反対語は何だと思いますか?少し考えてみてください。答えは…「当たり前」です。
 
 普段の生活の中で、皆さんが「当たり前」だと思っていることはどんなことでしょう。
例えば、水道が使えること、学校に行って勉強をして、部活動ができること、友だちがいること、健康で生活できること、困っている時に、助けてもらえること……。今まで「当たり前だ」と思っていたことが、実は、「有ることが難しく」「大変貴重なこと」なのだということを、くしくもこのコロナ禍の中で気付いた人もいることと思います。普段の生活の中に「幸せだと思える場面」がたくさんあることに気付いた人もたくさんいることでしょう。

 ところで、皆さんは「ありがとう」という言葉を素直に表現していますか?
友達や家族はいつも一緒にいることがあまりにも「当たり前」なので、「ありがとう」という言葉を一番言わない相手かもしれませんね。言わなくても当然わかっているだろうと思っていることも、ただひとこと「ありがとう」と言葉にすることで、その人との関係が感謝に満ちあふれ、助け合っている絆を認識しあうことができます。「ありがとう」の一言が、やる気や安心感につながるというのは面白いですね!

 2学期終業式に、急遽皆さんに新型コロナ感染症拡大に果敢に取り組む医療関係者の方々へメッセージを書いてもらいました。一枚一枚に書かれた医療関係者に対する感謝と激励のメッセージを読み、心が温かくなりました。きっとメッセージを読まれた方々も勇気付けられたに違いありません。
 私立高校の推薦入試の結果を受けて、何人もの3年生が「校長先生、志望校に合格しました。面接練習をしていただいてありがとうございました」と報告に来てくれました。報告してきてくれた3年生の笑顔と「ありがとうございました」という言葉を聞いて、私はとてもうれしくなりました

「ありがとう」という言葉は、相手の人を幸せな気持ちにするだけでなく、自分も幸せになる「魔法の言葉」なのです。
直接「ありがとう」と言うのが照れくさくても、「すごく助かるよ!」「恩に着るよ!」「感謝!」「いつもおつかれさま」「〇〇さんが一緒でよかった」「お礼をいうね」「おかげさまで、なんとかなったよ」など、感謝を表す表現はたくさんあります。
 学校で、家で、地域で、「ありがとう」を使える場面をどんどん見付けて、自分からこの「魔法の言葉」を使うようにしていきましょう!
 
 最後に、3年生の皆さん、明日に都立高校の推薦入試を控え、これからいくつもの山を乗り越えていかなければならない皆さんにとっては、今が一番精神的に苦しい時かもしれません。でも、今の皆さんの努力や苦しみは、必ず皆さんを成長させてくれるはずです。私をはじめ、松沢中学校の先生方、1,2年生みんなが応援しています。体調を崩さないよう、健康に気を付けて、頑張ってください!   (校長 山村 恵子)

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