校長によるコーチング講座「校長によるコーチング講座」 コーチングとは? コーチングは、アメリカを中心ににスポーツ界、ビジネス界で相談者の目標達成のために使われた手法です。ある目標を達成したいと考える人の話に耳を傾け、適切な質問や投げかけで、その人のよい考えを引き出し、その人が目標を達成するところまでサポートする、そのための手法です。 コーチングのコーチは、その人の目標達成までを一緒に見守ってくれる、半走者のようなものです。 コーチングの基本的な考え方 ●人は無限の可能性をもっている。 ●その人に必要な答えは、その人の中にあるからそれを引き出す。 ●人は、一人一人違う。 ●相手の「強み」に焦点を充てる。 ●別の視点を提供する。 ●常に見方でいる。 1 コーチングの方法 引き出す 目標の決定 目標達成の戦略 具体的な行動 話す 聞く 気付く クライアント コーチ 安心感の醸成 フィードバック 質問 承認 提案 口に出すことで、より行動に結びつく 2 ラポールとは(仏語 心の架け橋) お互いに信頼関係が取れた状態。お互いに親しい感情が通い合う状態 ○ラポールの重要性 コーチングはお互いの信頼関係が基盤 「話をしても大丈夫」という安心感がなかったら、いくら適切な言葉を投げかけても効果はない。 ○ラポールを作り出す方法 1,ペーシング 相手の反す速度や声小野調子に合わせたり、呼吸のペースに合わせること 2,ミラーリング 相手の仕草や振る舞い、表情に合わせること ラポールは、他のスキルを活かすために必要なプロセツ 自分 安心感 一体感 相手 3 環境設定のスキル ○環境設定とは 環境の要素も人の思考や行動に大きな影響を及ぼしている コーチングを行う時に、人に目を向けるとともに、その人のいる環境にも目を向ける 1.場所 話の内容や状況に合わせて場所を変える 2,位置関係 A:対面の位置 対立の姿勢とも言われる B:90度の位置 対面に比べて目線を外しやすい C:ハの字の位置 対面に比べ目線を外しやすい、レッツの位置 2.距離 どんな人にも自分を中心とした、なわばり意識がある。 それを犯されると、人は息苦しく感じ、不快感や緊張感を憶える 一般的には、70〜150センチぐらいの間をおくのが良い ★環境設定の基本は、相手にとって話しやすい場所・位置・距離を選ぶこと 4傾聴のスキル ○傾聴とは 相手の話をさえぎらず、言いたいことを真剣に聞き取る姿勢 ○何を聴くのか こちらの言いたいことではなく、相手の言いたいことを聴く 「聞く」と「聴く」の違い ○傾聴のスキルの実践ポイント 1 相手の報告・連絡・相談は最優先させる。 相手が話しかけてきたら、すぐに仕事の手は止め、顔と体を相手に向ける 2 話をさえぎらず最後までじっくり聴く 3 適切なうなずき、相槌を入れる 肯定的なうなづきで、話を促す 4 自分と異なる考えでも、否定しないでいったん受容する 5 適宜、承認の言葉を挟む 6 簡単な質問で話を促す「それで」「なるほど、それから」「他には」 7 キーワードを繰り返す 8 相手の話を要約し、確認する 傾聴 1 オーム返し・相槌 2 話を要約・繰り返し 3 感情で受け止める 4 共感する 5 承認のスキル ○承認とは 相手の存在(考え、発言、言動、人格)を肯定的に認めること。 ○承認の効果 1 うれしくなり、気分が明るく前向きになる。 2 やる気と挑戦意欲が増す。 3 承認してくれた人への好意と信頼感が増す。 ★ 承認は、相手に自信とエネルギーを与える。 ○ほめる2つの場面 1 日常の声かけ・・・相手の日頃の行動やその結果に対して、折々にほめる。 2 会話における承認・・・相手の話を聞いてその内容やアイデアなどをほめる。 ○ほめる3つのポイント 1 タイミングを逃がさない。 2 事実をほめる。 3 心からほめる。 ○「You」メッセージと「I」メッセージ「We」メッセージ 「You」メッセージ・・・(あなたは、がんばったね。) 「I」メッセージ・・・(私は、あなたががんばってくれて、とてもうれしい。) 「We」メッセージ・・・あなたが、がんばってくれたおかけで、私達までやる気が出 てきた。) ★ コーチは、常に相談者の味方でいること。 承認とは相手が実際に到達した点をそのまま口にすることで、相手に達成感をもたせる行為である。単に、ほめることとは異なり「ここまできた」という到達点を事実として伝えることであり、「よくやった。」のように評価を含むものではない。人は、誰でも自分がやったことを通して、自分が成長し変化していることを知ることに喜びを覚え、そのこと自体に達成感をもちます。この自己成長感がモチベーションを高めるエネルギー源になるのです。 ○承認の方法 1 相手が何をしたかのか、どのように成長したのか「事実」を認知する 2 自分が目に下物をはっきり言葉に伝える。相手をよく観察することが重要である ただし、比較する言葉は、使わない。 3 認知が相手に届き、それが受けいられるのを待つ 6 質問のスキル ○質問の効果と役割 1 相手の情報を収集できる。・・・こちらの知りたいことを訊ねる。(従来型) 2 相手の考えを深めさせる。・・・相手の考えを深め、相手の中にある答えを見つけさ せる。 3 相手に対する関心を表す。・・・こちらの行為や関心の高さを伝える。 ○質問の種類と効果 1 限定質問・・・考えなくても直ぐに答えられる、正解は一つ。 「痛いのはここですか?」 「はい、そうです。」 拡大質問・・・考えてから答える。正解はいくかある。 「どんなふうに痛いですか?」「何が原因だと思いますか?」 2 過去質問・・・過去形の言葉が多い。相手の意識の方向を過去に向ける。」 未来質問・・・未来の言葉を多く含む、相手の意識の方向を未来に向ける。 「今度うまくいくためには、何ができるだろうか?」 否定質問・・・問いの中に否定的な言葉を含む 「どうして、それが出来なかったの?」 肯定質問・・・問いの中に否定的な言葉が少ない 「どうしたら、うまくいくと思う?」 3 「詰問」でなく「質問」を 「Why」を多用すると詰問口調になりやすい。 「What」「How」で相手の中にある考えや答えを引き出す問いかけが効果的 ★相手の相談や疑問に質問で応じる 「あなたは、どうしてそう思ったの?」 「どうすればいいと思う?」 「そのためにまずできることは、何だろう?」 「そのために私に出来ることがあるとしたらどんなこと?」 7 提案のスキル 提案とは、命令やお節介とは異なり、そこに「ノー」といえる自由があること 1 「イエス・ノー」の選択権を与える・・・やるかやらないか判断を相手にゆだねる。 2 内容を明確にしてから提案する・・・相手が行動しやすいように具体的に伝える。 3 許可を取ってから提案する・・・「一つ提案してもいいですか?」 4 提案は、1回に1つにする ありがとうございました。 |
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