学校生活の様子です。

9月12日(月)児童朝会

 先週、副校長先生から「勇気」についてお話をいただきましたね。今日も校長先生が考える「勇気」についてお話します。
 大震災から半年が経ちました。校長先生は、2社の新聞を毎日読み、夜のニュースも欠かさず聞いています。震災のことが扱われない日はないです。時々読んだり、聞いたりしていることがつらくなることがあります。しかし、事実をしっかり知らなくてはいけないと思っています。たくさんの方が亡くなられましたが、運良く助かった方も大勢いらっしゃいます。その助かった方々のお話の中で、勇気について考えさせられるお話です。
 5時に鐘が聞こえるように、皆さんの住んでいる町には、何かあったら皆さんに知らせる放送設備が、整備されています。でも震災があった町では、放送が伝わらない地域がありました。津波が来ることを知らない町の人達に、町の消防団の人達や消防署の人達が、そこまで言って津波が来るので避難するようにと呼びかけたそうです。その声を聞いて初めて津波が来ることを知り、逃げて助かったという人達が大勢いました。しかし、その避難を呼びかけた消防署の人達の中には、逃げ遅れて亡くなってしまった方々がいたそうです。また、役場の人で、町の人達にずっと放送で避難を呼びかけている最中に、津波にのまれて亡くなった方もいたそうです。その亡くなられた方々が、死を覚悟していたか分かりません。でも町の人々を守りたいと思う強い信念をもって、自分の仕事を一生懸命やろうとしていたのだと思います。すごい勇気ですね。もっとその勇気は日本国中に称えられなくてはならないと思っています。
 では、皆さんは、どのような時に勇気をもち、その勇気を発揮していくのでしょう。
 小さな勇気を発揮するときは、皆さんの身近にたくさんあります。例えば、電車やバスの中でお年寄りに席を譲ること。乳母車を持って階段を上がろうとしている人に手を貸してあげること。目の不自由な人が困っているとき声をかけて助けてあげること。どれも小さな勇気が必要ですね。学校ではどうでしょう。困っている人や泣いている人にどうしたのと声をかけてあげられること。遊びの仲間に入れてといえること。ひとりぼっちの子においでと言ってあげられること。意地悪をしている子にやめなよと言えること。どれも皆小さな勇気が必要です。意地悪を言っている子にやめなよと言うのは、大きな勇気が必要かもしれませんね。皆さんが、このような小さな勇気や大きな勇気を積み重ねることで、今よりもっともっと素敵な人になっていくのだと思います。中丸の子たちは、素敵な子たちばかりです。でももっともっと小さな勇気を発揮しながら、大きな人になってほしいと思っています。
 校長先生の顔を見ながらしっかり聞いてくれました。ありがとう。今週も暑い日がまだ続きますが、しっかり勉強したり、元気よく遊んだりしましょう。

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