(家の)中で(心の)中で歌おう♪4〜ベートーヴェン特集3
さて、「ウタタタターン」の何がたいへんかというと…
「みんなちがってみんないい」という詩を知っていますね? この「ウタタタターン」ほど、人によってえんそうのしかたがちがっていて、そのどれもがすばらしい曲はないのではないかな? おうちにこの曲のCDがある人、またお家の人といっしょに、動画サイトでさがすことができる人、一度きいてみてください。 できれば2つ以上ききくらべてください。 ?そのえんそうはどんな感じ? あっさり?こってり? 軽やか?重い? あたたかい?つめたい? ?そこから何をイメージする? ?それはどうしてそう感じるのか ・速さのちがいは? ・強弱の変化は? ・せんりつの聞こえ方 (ウタタタターン?ウタッタッタッターン?ウダダダダーン?ウララララーン?) ?のばす音「ー」の長さは? ?のばした後の間の開け方は? どれ一つとして同じものはないと思います。 どうしてこうなるか?下の楽ふをみてみましょう。 「ウタタタ」には、はずませてともなめらかに、ともわたしは指示はしていません。 そして長い音についている目玉のような印、「フェルマータ」といいます。 これは「止まる」という意味で、音楽の場合、長くのばして終わることが多いです。が、何ぱくのばせ、という決まりはありません。 そして止まった車が、すぐに走り出すか、一息ついてから走り出すか、それも決まりがないのです。 世界中のえんそう家のみなさんは、苦しい運命と戦ってきた私の思いをどのように表そうか、また私ならどうえんそうするか、一人一人が必死に考えた結果、みんなちがってみんないいえんそうが生まれるのです。 もしできたら、3つ、4つとききくらべてみましょう。それぞれから感じ取る「運命」について、お家の人と話し合ってみるのもいいですね。 【きき比べにおすすめのえんそう】 ?フルトヴェングラー指揮・ベルリン・フィルハーモニー(1947年) ?ワルター指揮・コロンビア交響楽団(1958年) ?トスカニーニ指揮・NBC交響楽団(1952年) ?クライバー指揮・ウィーン・フィルハーモニー(1974年) ?ベーム指揮・ウィーン・フィルハーモニー(1970年) ?ラトル指揮・ウィーン・フィルハーモニー(2000年) ![]() ![]() |
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