おすすめの1冊 No.367
1月26日は「帝銀事件の日」
「帝銀事件」は戦後の混乱期、GHQの占領下で起きた昭和の怪事件の1つです。1948(昭和23)年のきょう、帝国銀行椎名町支店で東京都の衛生課員と名乗る男が、「近くで赤痢が発生したので予防薬を飲んでもらう」と偽り、銀行員16人に青酸化合物を飲ませて殺害し、現金16万円と小切手を奪って逃走しました。その後、画家の平沢貞通が逮捕され死刑が確定しましたが、審理に不審な点が多く、冤罪であるとして何度も再審請求が出されました。 今日のおすすめの1冊は。。。 『チルドレン』 伊坂幸太郎(著) / 講談社 独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに巻き込むけれど憎めない男、陣内。彼を中心にして不可解な事件が起こります。陣内が学生時代に遭遇した銀行強盗事件からはじまる短編ですが、全編が繋がっていて読みごたえもあり、気分がスカッとする1冊です。 |
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