『お知らせ・TOPICS』のコーナーでは、「今日のできごと」や「おしらせ」など更新された順に砧中の生徒や教育活動の様子を紹介しております。

生徒の自治活動を支える

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以前、保護者や地域の皆様からの声として、砧中学校の生徒会活動が教師主導となっているのではないかといったご意見を多く頂戴しました。

地域の会合などで何度かお話をしましたが、私の持論として生徒会活動は理念としての民主主義を学ぶ場であると考えています。民主主義は決して万能ではありません。しかし、その基本理念である「公」と「私」の役割認識、少数意見の尊重、意思決定過程の透明化などは、まさに学校教育活動の基盤でもあります。生徒会活動のあり方が、その学校が持つ "学校力" といっても過言ではありません。

生徒会活動での教師の役割は、生徒がお伺いをたてる存在ではなく、オブザーバーとなります。生徒会による意思決定が法令面や安全面での逸脱がないかどうかを大所高所から判断して、助言することが主な役割です。また先述した基本理念に沿った活動になっているかを生徒たちに問題提起する役割もあります。

例えば昨年度から始まった「生徒会掲示板」。生徒からの様々な意見がオープンとなり、生徒会本部役員が一つひとつの質問に答えていきます。しかし、その答えの中で以前「先生かだめだと言ったから」というものがありました。これは正しい自治活動とは言えません。その場合は必ず教師が質問者本人に直接、または公開の場で「だめな」理由を説明しなければ「だめ」なのです。先ほどの基本理念で言う「意思決定過程の透明化」にあたります。また最近見かける質問の中で、生徒個人の私的な要求も散見されています。「公」と「私」の役割認識を生徒たちに問題提起する必要があります。「生徒会掲示板」を見れば、その学校の学校力を伺い知ることができると思います。

現在、生徒会活動の取り組みとして「牛乳紙パックのリサイクル」があります。これは元々教育委員会から学校に上意下達されたものです。しかしこれからの持続可能社会の実現を目指すためには、その担い手となる生徒自身がどう考えるのか、を避けては通れません。砧中学校ではまずこの問題を生徒たちに提起し、生徒自身がどう考えるのか、そして取り組むのであれば、どういった方法が継続しやすいのかを生徒たち主体で話し合ってもらいました。もし生徒たちが「やる必要はない」と感情論ではなく、論理的に説明できた場合には、その理由を教育委員会へも伝えるというスタンスで教職員間では共通理解していました。

結果的には生徒たちからの「リサイクルは必要」との意見を受けて、紙パック解体は生徒たち、洗浄は職員でという方向で仕組みが整ってきました。今学期中にはリサイクル活動がスタートします。取り組みの詳細は改めてお知らせいたします。

生徒会活動には常に課題が伴います。これはその基盤となる民主主義が万能ではないことと軌を一にします。しかし、試行錯誤を繰り返し、話し合いをしながら不断の努力を続けていくことこそが自治活動のダイナミズムでもあると信じ、本校における生徒会活動の更なる活性化を目指し、支援してまいります。


校長 建部 豊
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