静まりかえった校内で7〜8月にかけて、合唱に関するあらゆるガイドラインを精査してきました。少しでも可能性がある限り、最大限の感染症対策を講じることで、開催できるものであれば開催したいというのが教職員の共通した思いでした。生徒たちが代々の3年生の合唱に憧れ、それを越えようとすることで高いレベルを受け継いできた砧中合唱の歴史。今年度の3年生にもそのプライドを受け継いでほしいという願いがありました。また3年生の意気込みを見るにつけ、歌わせてあげたいという思いを強くしてきました。夏の終わり頃には合唱に関する新たなガイドラインが出されるという期待もありました。しかし、現時点ではガイドラインの更新はされておらず、合唱練習開始時期を逆算した場合、この段階で見送りの判断をせざるを得ませんでした。 校内放送の間中、校舎内は静まりかえっていました。生徒一人ひとりがそれぞれの思いを胸に放送を聞いていたのだと思います。廊下から垣間見た3年生の教室では、下をうつむいている生徒の姿もありました。どの教室も静かに整然と学校の判断を聞いていました。私たちはこの時のこの光景を決して忘れることはありません。 学芸発表会実行委員会では既に計画変更案に着手しています。 |
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