支えるべき生徒は支える![]() ![]() 長らく中学校教育では、集団における規律を重視してきました。これは昭和50年代後半から始まった「荒れる中学校」への対策として、生活指導を最重視し、規律ある学校生活の中で一人ひとりの学びを保障するという考え方に基づいたものでした。 しかしそれから40年近くの歳月が流れる中で、その考え方を見直す時期が来ていると本校では考えています。集団の規律に従わせることを重視するあまり、その集団に入れない生徒が疎外感を抱くようになってきたのです。集団があっての個人ではなく、個人を尊重した上での集団でなければならないと考えます。 そのため本校では、生徒の可能性を伸ばしながらも、支援が必要な生徒については個に応じた支援体制を整えています。別室での学習支援がそれに当たります。支援に際しては保護者の皆様との話し合いを通じて、その生徒には今どんな支援が必要かをご家庭と共有し、一人ひとりに応じた支援策を講じています。 生徒からの「なぜあの生徒だけ許されるのか」という不満につながらないよう、全校朝礼などの機会に本校の教育理念について繰り返し説明をしてきました。個別の対応は決して不公平なものではなく、公平な学びを実現するための個別の対応であることを強調してきました。そして本校の生徒たちはこの4年間、その理念を十分に理解して、個別の対応に不満を持つことなく、逆に共に支援していこうという姿勢を見せてくれています。 一人ひとりが輝いてこその砧中学校であり、そのためにも引き続き「支えるべき生徒は支え」てまいります。 |
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