18歳成人のこと、知っていますか?
この4月より民法が改正され、18歳から「成人」となります。成人年齢が変更されるのは、明治9年以来、何と140年ぶりの改正です。
18歳はまだ先、と思っている生徒のみなさんも多いかもしれません。でも今の中学3年生は、3年後にはその年齢に達します。面接練習の時に「中学3年間はあっという間だった」と話していた生徒がほとんどでした。これからの3年間もあっという間かもしれませんね。 既に現在も18歳から選挙権が与えられています。それでは今回の改正では何が変わるのでしょうか? 一番注目したい改正点は、携帯電話を契約したり、ローンを組んだり、クレジットカードをつくったりするなど、保護者の同意が無くても契約できることになるということです。また保護者から独立して一人暮らしの部屋を借りたりすることもできます。 そういう意味では「一人前」として社会から認められることになるのです。しかし注意したいのは、大人社会にはまた様々な悪徳商法も存在しているということです。これまでは「未成年者取消権」があり、保護者の同意が無ければ勝手に契約しても「取消」ができましたが、「一人前」になるということは悪徳商法に騙(だま)されて、借金を抱え込むリスクも増えることになります。 そのためには、今のうちから社会を知り、自分の判断で様々な決定をし、社会の中で責任を果たしていくことができる資質を身につけられるよう、これまでより2年先取りして学んでいく必要があります。そうです。中学卒業後に学べばよかったことを、中学校段階から学ばなければならないということなんです。 砧中学校では明日の始業式(オンライン)以降、「大人になるということ」に関して一緒に考える機会を持ちたいと思っています。 成人式はどうなるの? お酒や煙草は18歳から大丈夫なの? そんな質問が聞こえてきそうですね。いえいえ、質問をする前にまずは自分で調べてみましょう。答えを「待つ」のではなく、答えを「見つける」のも大人への階段の第一歩ですよ。 過去の『富岳の眺め』から、「大人になるということ」に関わる記事を今後いくつか紹介します。 <swa:ContentLink type="blog" item="380285">校長室の窓から〜『富岳の眺め』 No.29</swa:ContentLink> 今日は成人の日ですね。 |
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