『富岳の眺め』No.43 余録
『フランダースの犬』
1872年 イギリス人作家ウィーダによる児童文学。 彼女がベルギー・フランダース地方を旅した際に 出会った大型犬に着想を得て執筆したと言われている。 日本での出版時、翻訳者は『赤毛のアン』の翻訳でも有名な 村岡花子さんだった。 私がアントワープを訪れた1991年当時は アニメの舞台となるベルギーでは 全く無名の物語であった。 日本のアニメファンが数多く訪れることで 地元の人たちも次第にこの物語を知るようになったという。 今流行(はや)りのアニメ「聖地巡礼」のはしりである。 現在もなお、名作アニメのラストシーンとして テレビで繰り返し紹介されることで 世代を越えてファンを増やし続けている。 🐶 🐶 🐶 🐶 ちなみに十数年前まで私の実家で飼っていた愛犬の名前は パトラッシュ、通称パトくんであった。 『富岳の眺め』No.41 余録
演劇部が公演した『渇望の果てに』。
この物語もフェイクニュースをベースにしている。 あるニュースを覆(おお)い隠(かく)すために 別のニュースをでっち上げる。 人々はわかりやすくセンセーショナルなニュースの方に 興味や関心を抱きやすい。 渋谷で毎年話題となるハロウィンの夜の騒ぎ。 数日前から騒動のニュースが繰り返される。 しかし、この騒動を本当に煽(あお)っているのは何なのか 改めて考えさせられてしまう。 最後にオーソン・ウェルズについて。 『市民ケーン』や『第三の男』など古典的名作に出演した彼は 俳優としてだけではなく 映画監督や脚本家としても活躍した。 そして彼の最後の監督作品のタイトルは 奇しくも『フェイク』(1974年)であった。 オーソン・ウェルズ 1985年没。 🎦 🎦 🎦 🎦 『富岳の眺め』No.39の追加情報 小説『フランケンシュタイン』の作家 メアリー・シェリーの伝記映画が12月に公開されます。 『メアリーの総て』 小説執筆の背景も描かれています。 |
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