『富岳の眺め』No.107 余録
東京には「幽霊坂」と呼ばれる坂が
またそう呼ばれていた坂が10箇所以上ある。 (あの「乃木坂」もかつては「幽霊坂」だった!) しかし人が住むようになってから イメージを変えようと坂の名前も変えられきた。 「幽霊」は怖いもの、避けるものという感覚は 明治時代以降に定着したようだ。 江戸時代には幽霊画の掛け軸などを家に飾り、 「魔除け」や「縁起物」として重宝してきた。 先日2年生が鑑賞した高精細「雪松図屏風」。 その作者、円山応挙も「幽霊画」で知られる。 足のない幽霊を広めたのも円山応挙だと言われる。 確かに当時の「幽霊画」を見ると そのおどろおどろしさに 魔物も家の中には入って来られないだろう。 私個人としては、家の中に飾っていても 夜中トイレに行く時には、絶対に見ないと思うが。 👻 「幽霊坂」 もしかしたら当時、人通りの少ないその場所で 事故や事件から通行人を守るために 「魔除け」として名付けられた名前なのかもしれない。 |
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