終業式でのメッセージ
こんな経験したことあるかな。
友だちから休日に遊びに行かないかと誘われる。あまり乗り気ではないけど断れない。友だちに嫌われたくないから。 友だちを遊びに誘ったけど断られた。せっかく誘ったのに断るなんて。友だちだと思っていたのに・・・ じゃあ、その「友だち」っていったい何だろう? よく生徒からは、「友だち」とは、いろいろな事を相談しやすい相手だと聞く。また一緒にいてホッとできる相手だとも。 じゃあ、さらに質問するよ。断りたくても断れない相手や、誘いを断られたら信じられなくなる相手は、あなたにとって相談しやすい相手なの?一緒にいてホッとできる相手なの? もしかしたら最初に「友だち」から入ろうとするから、後から悩むのかもしれないね。「友だちになろうね」「友だちだよね」って最初に決めてしまうから。 無理に「友だち」をつくろうとするより、本当に相談しやすい相手やホッとできる相手が見つかるまでは、「一人ぼっち」でもいいんだと考えてみてはどうだろう? そしてその「一人ぼっち」の時間にこそ、自分の好きなこと、例えば音楽や映画や読書に夢中になるのもいいんじゃないかな。その時間を有効に使って自分をしっかり磨いてみる。無理して一緒にいる「友だち」のために時間を使うのではなく。 「私は私」なんだと思う。「私はあなた」ではないんだよね。「私」が「あなた」になってしまうと、いつの間にか本当の「私」がどこかへ消えてしまう。そして無理して「あなた」に合わせようとしてしまう。そんな相手を「友だち」だと思い込もうとするから、「友だち」のことで悩んでしまうのかもしれないね。 以前SNSで「友だちが1000人突破!」って発信していた人がいた。私もSNS上でその1000人の1人だった。なんだか自分が数字でしかないように思えて、その人の友だち申請を解除してしまった。「私」は「あなた」の数値目標ではないのだから。 私にも困った時に相談したり、相談されたりする相手は何人かいる。また時には一緒に食事してお話したいなと思う相手もいる。しかしこの年齢になるまで、今もまだ誰が「友だち」なのかはよくわかっていない。 |
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