職員室では…![]() ![]() 検校幸雄 再度、臨時休校となった朝![]() ![]() 人はまばらです。 教職員がどこにいるかというと… 検校幸雄 今週からの砧中について![]() ![]() 砧中としては、当面生徒の登校が見合せとなったことで、最優先課題を生徒の学習機会の保障とし、学習課題の出し方や授業再開後の計画見直しなどに取り組みます。また先日区教委へは、抜本的な対策の必要性を訴え、例えば来春の高校入試に現3年生が不利益を生じないよう、区教委から都教委へ働きかけるべきとの要望を行いました。学習に関する不安解消のためには、既に学校単位、区単位で考える段階ではなく、より広域なレベルでの対策が必要な時期と考えています。 砧中での学校再開に向けての取り組みの様子は、明日以降も引き続きホームページを通じて発信いたします。社会が混乱している時こそ、正確な情報と意思決定過程を明らかにしていかなければなりません。一つの決定には当然メリットとデメリットがあり、賛否が伴います。だからこそ、デメリットを把握した上で、よりメリットが大きいと判断した根拠を明らかにして、反対する立場の方たちへ理解を求めていく必要があります。砧中では全教職員が共通理解のもと、保護者の皆様からのお問い合わせに、丁寧に説明をさせていただきます。 新入生の保護者の皆様も、ご不安な点がありましたら、いつでもご相談ください。 ※ 昨日ホームページに掲載した「シナリオのない世界」は、明日の始業式で放送を通じて2・3年生に話す予定の内容でした。再開時期が未定のため、掲載させていただきました。また、二年間続けてきました校長コラム『富岳の眺め』も来週より再スタートいたします。バックナンバー117からの再開となります。 シナリオのない世界![]() ![]() どんなにピンチに陥っても 最後はヒーローが悪を倒す。 その逆なんてあり得ない。 そんなシナリオがいつの間にか 当然だと思い込むようになっていた。 中高生になってからも信じていた。 世の中で起きる出来事も きっとシナリオ通りに 最後はめでたし、めでたしで終わるはずと。 正義のヒーローがどこかにいて このピンチを救ってくれる、 子どもの頃に信じたストーリーから どうしても抜け出せない自分がいた。 それでもたくさんの本を読み、 たくさんの映画を観る中で、 世の中にはシナリオ通りにならない 数々の出来事があったことを知った。 『アンネの日記』もそう。 あの日記を書いた後、 彼女がどんな運命をたどったのか、 それを知った時の絶望感。 もしかしたらアンネは 収容所の片隅で いつか誰かが助けに来てくれると 信じ続けていたのかもしれない。 そして、その微かな希望が 叶わないと知った時、 もし自分だったら、と考えると、 いや、考えたくもなかった。 考えることが恐かった。 今、私も含めて 大人たちは右往左往している。 こうなって欲しいという希望が ことごとく潰(つい)えている。 それでもこの右往左往している現状を しっかりと生徒たちに見て欲しい。 世の中にはシナリオ通りには ならないことがあるということを。 砧中の職員室も右往左往の日々。 きっと生徒のみなさんから見ると 大人なのに、先生なのに、 と思うかもしれない。 でもそんな右往左往を 私は隠そうとは思わない。 大人だって弱いんだ、 先生だって悩むんだ。 シナリオのない世界で 正解にたどり着こうと もがき苦しみながら とにかく一歩を踏み出すしかないんだ。 今、生徒のみなさんに伝えたいこと。 誰かが解決してくれることを ただ待つだけではなく、 自分が今、何をすべきかを真剣に考え、 日々の行動に移してほしいと願っている。
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