『お知らせ・TOPICS』のコーナーでは、「今日のできごと」や「おしらせ」など更新された順に砧中の生徒や教育活動の様子を紹介しております。

生徒のみなさんへ

突然の臨時休校となり、
戸惑われたみなさんも多かったと思います。
特に3年生は月曜の都立発表を前に
不安な思いの方もいるでしょう。
三年間の集大成としていた計画が
予定通りできなかったこと、
残念な思いでいっぱいの方もいるでしょう。

予想外の事態、
それが自分にとってマイナスであればある程、
私たちには「なぜ、自分だけが」と
悔しい気持ちが湧いてきます。
そしてそれを誰かのせいにしたくなる、
きっとそんな体験はこれまでもあったでしょうし、
これからも何度も起こると思います。

もちろん、その感情を
無理して抑え込みましょう、と
言うつもりは全くありません。
それは自然な感情ですし、
私も含めた大人にもあります。

どうして自分だけが…
なんでこんな思いを…
怒りや悔しさに身を震わせた後、
少し気持ちを落ち着かせて、
深呼吸でもして、
周囲をゆっくり見渡してみてください。
必ず、そこには自分と同じような思い、
自分よりもっと辛い思いの人たちがいます。
そして、その人たちがそんな中でも
前を向いて歩き出そうとしている姿も
きっと見ることができるでしょう。

誰かのせいにする、その感情が今度は
誰かの姿を見て自分のエネルギーにする、
そんな体験をすることができたなら、
それは、みなさんが成長できた証だと思います。

1年生は初めて聞く言葉だと思いますが
2・3年生は思い出してください。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
人生はクローズアップで見れば悲劇だが
ロングショットで見れば喜劇である
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今、先生たちも
木曜日の予想外の事態から一歩踏み出し、
3年生にとって大切な思い出となるよう
卒業式の計画を練り直しています。
1・2年生の授業に積み残しが出ないよう
授業計画を改めて編成し直しています。

不安な生徒がいつでも相談できるよう
学校は門戸を開いています。

もしかしたら予想外の事態だからこそ
出会えるものがあるかもしれません。
不安な時、私は本を読むようにしています。
自分より辛い体験をした
小説の登場人物や実在の人たちに
本の中で出会い、勇気をもらっています。
先程紹介した言葉はチャップリンの言葉ですが、
この言葉も苦しい時期に
ある本がきっかけで知りました。
苦しい時期だったからこそ、
出会えた言葉なのかもしれませんね。

まだ先は見通せませんが、
16日からの学校再開に向けて
砧中学校では立ち止まることなく、
みなさんの受け入れ準備を進めていきます。
そんな様子もホームページで紹介しますね。
『富岳の眺め』も懲りずに続けます。

そうです。砧中学校は
これから二週間、
いつもと変わらずに
ちゃんと動いていますから
ご安心ください。

健康にはくれぐれも留意して
一日一日を大切に過ごしてください。
精神面でも一回り成長したみなさんと
再会できることを楽しみにしています。


砧中学校 校長 建部 豊
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