令和2年度 体罰調査に関する報告アンケートから「体罰がある」または「体罰を見たり聞いたことがある」とした回答が6件ありました。その6件について管理職より生徒からの聞き取り調査を再度行いました。 その結果、ほとんどの訴えが他の生徒と教員の関係を心配する声でした。教員の他の生徒に対する言動を見聞きし、それを心配しての訴えでした。それを受けて、改めて名前のわかった当該の生徒からも事実確認を行いました。 今回見えてきたのは、生徒と教員の関係の中で、ふざけ合ったり冗談を言い合ったりしたことが、それを見聞きした生徒には、行き過ぎた指導と受けとられているというものでした。当該の生徒は問題とは思わなかったとしても、周囲の生徒に不快感を与えた事実は事実として、学校としてしっかりと受けとめる必要があります。今回名前の上がった教員とはヒアリングを継続し、生徒との関わり方について改めて指導してまいります。 この体罰調査に関しては、平成30年度調査で生徒からの36件の相談がありました。生徒から聞き取りを行う中で、その多くが部活動での教員・コーチによる不適切な言動でした。更には平成29年度調査で訴えたにも関わらず、一向に改善されていないという厳しい批判もありました。本校ではそれを生徒・保護者と学校の信頼関係における危機的状況ととらえ、PTA役員会や学校運営委員会、学校協議会の場で、生徒からの声を含めた実情を報告するとともに、教職員の意識改革を進めてまいりました。 生徒にとっては身近な大人である教職員の言動は、子どもたちの言語環境へも大きな影響を及ぼします。「親しき仲にも礼儀あり」の言葉どおり、お互いを尊重する姿勢こそが円滑なコミュニケーションの基盤となります。生徒たちが教職員の言動に不安を覚えることなく、信頼関係が醸成できるようにするため、今回の調査結果をホームページ上でご報告し、課題解決に取り組んでまいります。 校長 建部 豊 副校長 廣田 桂子 |
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