修学旅行中止の判断根拠についてまずは感染者数の収束状況です。国からの通知において宿泊行事の実施が前提とあります。その付帯条件として感染状況の収束を待ってとあります。現状を感染状況の収束と見るべきかから検討を行いました。最初に修学旅行が計画されていた昨年5月の都内感染者数が80〜90人でした。一方現在は500〜700人で推移しています。一旦2,000人を超えた実情から、心理的に感染者数が減少のイメージがありますが、昨年5月と比較すると決して看過できる数字ではありません。本校では世間の空気ではなく、根拠ある数字を前提として理由をお示しするという考え方で協議を進めてまいりました。そういった意味からは、今日現在の時点において感染状況を収束と見なす数字ではないという結論に達しました。 もう1点はご家庭の経済的負担への配慮です。当初の予定通り2月7日に緊急事態宣言が解除された場合は、当面の間、再発令の可能性は低いと見ていました。しかし3月7日まで宣言が延長されました。これは必ず3月7日に宣言が解除されるというものではなく、状況によっては再々延長の可能性もあるということになります。3月に入ってから中止とした場合、キャンセル料が10,000〜20,000円発生することになります。キャンセル料の可能性を前提とした実施の判断は、公立学校として避けるべきとの判断に至りました。もちろん緊急事態宣言が予定通り3月7日で解除されれば問題はありませんが、今回の延長を考えると再延長も視野に入れなければならないと考えました。 先週以来、学年会を中心に様々な可能性をシミュレーションした上で、主に上記2点の理由から中止の判断としました。 なお、既に生徒たちからは日帰りによる校外学習の提案が出されており、現在この実現に向けて旅行会社と調整に入っています。その件については改めてお知らせいたします。 校長 建部 豊 3学年主任 田中 智也 |
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