「ボランティア」と「見返り」今朝のお話を紹介します。話題は「ボランティア」と「見返り」についてです。 以前、高校入試の面接時にあった話です。その高校の目指す生徒像は「社会に貢献できる人を育てる」。そこである受験生は自己PRでこう主張しました。「私は中学校3年間、ボランティア活動に取り組んできました。この高校の目指す社会に貢献できる生徒像と私が取り組んできたことは繋がるため、ぜひこの高校に入学したいと思っています。」 すると面接官からこう質問が返されたそうです。「ボランティアとはそもそも見返りを求めるものではありません。これまでのボランティア活動の取り組みがこの高校に入るためのものとなってしまうと、それは見返りを求めたことになりませんか?」 昨年度の3年生との面接練習でも、何人かの生徒とこの点について考えました。あなたなら、その質問にどう答えますか、と。だったらボランティアの事をPRしない方が良かったのでしょうか?いえいえそんな事はありません。中学校時代に地域に貢献した取り組みは素晴らしい事ですし、胸を張ってアピールしたい経験です。しかしアピールすればするほど、結果的にはそのボランティアが「見返り」を求めるための活動となってしまいます。まさにジレンマです。 今日の朝礼では、あえて答えは提示しませんでした。まずは皆さんが自分ならこんな風に答えたいと自身で考えてみてください。次回の朝礼では質問への一つの回答例を紹介します。 今年度の朝礼でのテーマは「徹底的に考え抜く」です。前回のテーマ「一人ぼっちはどうして駄目なの?」に続き、今回の「ボランティア」と「見返り」についても、是非考えてみてくださいね。 校長 建部 豊 |
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