全校朝会(校長講話)

みなさんもご存知のように、今日本では、ラグビーワールドカップ大会が開催されています。

28日、初の決勝トーナメント進出をめざす目指す日本が、優勝候補のアイルランド(同2位)を19−12で破り、日本のみならず海外でも大きな話題となりました。

私は、この試合を見ていてとても感動しました。それは、日本代表チームの選手たちが、最後まであきらめずに勝つために攻め続けたからです。基本に忠実に、反則をせず、泥くさく攻め続けたからです。それが気迫となり、この一戦にかける思いがテレビを通して伝わってきました。

日本はアイルランドと過去7回対戦し、1度も勝つことができませんでした。7試合すべて16点以上の差をつけられ、平均の点差は31点という圧倒的な実力の差を見せつけられてきたのです。
では、なぜ日本はアイルランドに勝つことができたのか。
前半30分過ぎに交代出場したキャプテンのリーチ マイケルは試合後のインタビューで、「やってきたことを全て出した。全員よくやった。相手に少しプレッシャーがかかったときにやることが、はっきり見えていた」と振り返っています。
そして、「勝ちたいというメンタリティが大事だ。やってきたことを信じること、意思統一ができたことが大きい。」とも言っています。
「やってきたことを信じることー」その裏付けになるのは、4年前のワールドカップイングランド大会に向けての地道な練習と、それによって得た強豪南アフリカ戦での勝利です。

日本代表はその大会に向けて、160日に及ぶ長い合宿を行い、朝5時から練習するというハードワークをこなしました。ハードワークがきつくてごまかしたくなる時でも、全員が辛抱強く練習し、一つ一つ小さな成果を積み上げたそうです。

その結果、当時は誰もが思わなかった強敵南アフリカに勝利することができたのです。その自信が、この4年間の日本チームの練習を支えてきました。

 私はみなさんにこうした生き方を学んでほしいと思います。奇をてらって派手な行動や目立つことをして人々の関心を引くのではなく、地道に、そして激しい努力をし、一歩一歩積み上げていく、そしてその自分が積み重ねてきたことを信じて、正々堂々と行動してほしいと願っています。
 これからの松中祭合唱コンクールに向けての取組も含め、考えてみてください。
   (校長 山村 恵子)

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31