校長講話

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 皆さんおはようございます。今日から弥生3月、学校のカレンダーでいえば1番最後の、まとめの月に入りました。

 そして、新型コロナ感染症拡大防止のため、突然の学校休業が始まったのが1年前の3月2日からですから、明日でちょうど1年ということになります。
 この1年は、まさに皆さんにとっても、先生方にとっても、日本のみならず全世界的にも、未だかつて経験したことのない1年となりました。学校では、長期にわたる休業措置や分散登校、修学旅行や職場体験、河口湖移動教室、合唱コンクールなど、皆さんにとっては楽しみにしていたであろう数々の行事の中止や規模の縮小、部活動の制限などなど1年前には想像すらできないことの連続でした。…「でした」というより、今も緊急事態宣言が出ている真っ只中ですので、現在進行形ですね。

 そんな中でも、生徒の皆さんが、日々の授業に前向きに取り組み、落ち着いた学校生活を過ごしてくれている様子を見て、私はとてもうれしく思います。校舎内外で元気よくあいさつを返してくれる皆さんを見ると、「さあ、今日も頑張ろう」と力が湧いてきます。

 ところで、今年1年を振り返る学校関係者評価アンケートで、このコロナ禍にもかかわらず、生徒の皆さんに対するアンケート項目「学校生活が楽しい」という質問に「とても思う」「「思う」と回答してくれた生徒の皆さんは88%、「わたしは思いやりの心や認め合う心を持って友だちや他の人と接している」という質問に「とても思う」「思う」と回答してくれた生徒の皆さんは91%にのぼりました。
 コロナ禍という苦しい状況の中でも、楽しみを見付け、周囲の人たちを大切に思う心を忘れずに日々過ごしている人たちがたくさんいるということです。これはすごいことですよね。

 「花 紅にして美なりといえども ひとり開くにあらず 春風来りて開くなり」

 これは、鎌倉時代の道元禅師が「正法眼蔵随聞記(しょうぼうげんぞうずいもんき)」で述べている言葉です。
 「野に咲く花、庭に咲く花、赤くきれいに咲いているけれど、自分ひとりの力で美しく咲いたのではない。これまでの成長に必要な水、二酸化炭素、太陽の光などの天地の恵みや春の温かい風のおかげで咲くことができたのである。」という意味です。つまり、自分が成長したのは、自らの力だけでなく周囲の人の支えがあったからで、そのことへの感謝を忘れてはならないという教えを説いています。

 皆さんは、この一年間、コロナ禍の中、新しい生活様式の中で、様々なことにチャレンジしてきました。達成できてうれしかったこと、失敗したこと、うまくいかなくてイライラしたこと・・・たくさんのことを乗り越えてきました。そうしたことの一つ一つが皆さんの心を大きく育ててくれています。頑張った自分をほめてあげると同時に、自分の成長があったのは、家族・友達・先生方・地域の方々の励ましや支えがあったからで、そのことへの感謝の気持ちを忘れてはなりません。そして、一人の成長が集団の成長につながる、自分も誰かの・何かの役に立てる大切な存在であるということを忘れないでください。

 今年度、感染症防止対策のため、全校朝礼は放送を通して行ってきました。6月から数えて今日で9回目になります。私は放送で話しているので、聞いている皆さんの様子を見ることはできませんが、みんな真剣に聞いてくれていると担任の先生方から聞いています。しっかり聞いてくれてありがとう!

 さあ、今日を含めて、3年生が登校できるのは16日、1・2年生は20日しかありません。今の学校生活を大切に過ごすのはもちろん、4月からの自分をイメージしてそのための準備を始めてください!  (校長 山村 恵子)

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