校長講話【全校朝会)

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 おはようございます。新学期が始まり、皆さん一人一人が明るい顔で頑張っている様子を見て、大変うれしく思います。

 今朝は放送での全校朝会です。一昨年までは、朝会といえば体育館に全校生徒が集まって行うという形が当たり前でしたが、このコロナ禍を受けて、密を避けるために放送での朝会という形になりました。

 実際にこの形でやってみて、私は、皆さんが自分の座席に着席して、落ち着いた状態で「話を聴く」ということに集中できる放送朝礼もよいものだなと思っています。「当たり前」のことが「当たり前」にできない中で気付いたプラスの発見でした。
 まだまだ収束の見えない新型コロナウイルス感染症ですが、制限された生活の中でも、新たな発見や過ごし方があるのだということを皆さんも理解して、ぜひ前向きに過ごしてほしいと思います。
 
 さて、今日は『あいさつ』についてお話をします。
毎朝、私が通勤するときに出会うおじいさんがいます。元々は全く知らない人で、すれ違う時に「あ、またお会いしたな」くらいの気持ちでいました。いつしかおじいさんから「おはよう、今日も元気でね」とか、「おはよう、いつも早いね、今日も頑張って!」と声をかけられるようになりました。よくよく観察してみると、そのおじいさんは私だけでなく、同じように出勤途中の人や、マラソンをしている人たちに声をかけていました。最初は、「知らない人に声をかけてくるなんて、変な人だな」と思いながら、あいさつを返していました。でも、不思議なことに時が過ぎると、朝、私自身がそのおじいさんとあいさつを交わして出勤するのが当たり前のようになっていて、おじいさんの姿が見えないと「あれ、今朝はどうしたのかな」と思うようになりました。そして、「おはよう、頑張って!」と言われると、「よおし、今日も頑張ろう!」という気持ちになっている自分に気付きました。おじいさんから「おはよう!」と声をかけられている人たちも、なんとなくにこやかな顔つきでおじいさんと会話を交わしているように感じます。

 みなさんは、『あいさつ』は、なぜ大切なのかと聞かれたらどのように答えるでしょうか。理由として三つ用意してきたので、自分の答えと一番近いものは何か考えてみてください。

1 「あいさつ」は、礼儀として当然のことだから。
2 「あいさつ」は、コミュニケーションのきっかけとなるものだから。
3 「あいさつ」をすることで、相手の印象が変わるものだから。

 どの答えがみなさんの考えに一番近かったでしょうか。

 ところで、漢字の『挨拶』という字は、仏教用語からきていて、本来の意味は「相手の心に迫る」というような意味があるそうです。「相手の心に迫る」ということから言い換えると、「私はあなたの存在を認め、受け入れますよ」という解釈も出来るかもしれませんね。
 毎年3年生の面接練習をしていますが、「どうしてこの高校をえらんだのか?」と いう質問に対して、「高校を訪問したときに、その学校の生徒さんが、とてもさわやかな 『あいさつ』をしてくれたので良い印象をもったからです」という答える人がいます。『あいさつ』が相手に与える印象がとても大きいものだということです。

 みなさんも松沢中学校に来校される人に対して、このようにさわやかな『あいさつ』をして良い印象を持っていただくことが出来ると素晴らしいと思います。
『あいさつ』は「人と人の心をつなぐ」手段の一つです。『あいさつ』の大切さを感じて、実践出来る松中生でいてください。
 私も、皆さんが元気なるような挨拶を積極的にしていきたいと思っています。

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