いきなりショッキングな写真でごめんなさい。でもご安心ください。私が無事救出して飛び立っていきました。３時間目、子どもの通報でこれを発見しました。なんと３階の屋根と同じ高さの体育館の屋根の端っこに、釣り糸にぶらさがったスズメがじたばたしているのです。おおかたどこかで釣り糸テグス糸が脚にからみ、それが体育館のひさしに引っかかったのでしょう。校舎の各教室から見えるところなので、クラスによってはこのようすに気づいて、「校長先生たすけてやってよ」との声。たのまれたらやらないわけにはいかないのがこの立場。長い竹ざおの先にカッターナイフを縛りつけ、体育館のひさしに近い３階図書室の窓から外に出て、釣り糸を切ることができました。スズメは無事脱出。ようすを見ていたクラスの子どもたちから、大きな拍手をもらいました。
あのままだったら確実に死んでいたでしょうから、自分としてはちょっと無謀だったかなと反省するところもありましたが、一つのかけがえのない命を救えたことに喜びを感じています。そして心配して見ていた子どもたちの気持ちに応えることができて、本当によかったと思います。
それにしても、あの釣り糸はどこでからんだものでしょうか。不用意に放置したものが、小さな動物に与える影響についても、よく考えて見てください。（校長：千葉）