12月10日 全校朝会
- 公開日
- 2012/12/11
- 更新日
- 2012/12/11
今日のできごと
寒い冬が来ると、私たちは、ジャンパーを着たり手袋をしたりして寒さから体を守ります。それと同じように、たくさんの虫たちも冬支度をします。その中でとても変わった虫がいます。それは、木からぶら下がっている虫、蓑虫(みのむし)です。蓑虫は、ミノガという蛾(が)の幼虫で、蓑虫(みのむし)が蓑(みの)を作るのは、寒い冬を越すためです。
ところで、皆さんは蓑(みの)と言う物を知っていますか。むかし、雨や雪の時に着るわらで作ったカッパのことです。その蓑(みの)にそっくりに作っているので蓑虫(みのむし)と言われています。
蓑虫は、身体のサイズに合わせて、口から糸を出して枯れ葉や小枝などをつなぎ合わせて、少しずつ蓑(みの)を大きくしていきます。そして冬を越すと、オスの蓑虫(みのむし)は羽化しますが、子孫を残すためだけに羽化するので、えさを食べることもないので口がありません。命も1ヶ月足らずと短命です。
一方、メスはというと、卵を産むためだけの成虫になるために、手足はおろか、目などの感覚器すらないそうです。こんな一生を送る虫たちもいるのですね。
最近では、蓑虫(みのむし)は余り見られなくなったようですが、先生は昨日見つけました。葉っぱを落とした低い木の枝にぶらさがっていました。久しぶりに見つけて感動しました。しかも、調べてみるとこんな寂しい一生なんだということが分かり、かわいそうに思いました。
さて、皆さんも寒いからと家の中に閉じこもっていないで、公園等を散歩しながら冬支度をしている虫たちを探して観察してみましょう。
今日は、虫の冬支度「蓑虫(みのむし)」についてのお話でした。