1月28日 全校朝会
- 公開日
- 2013/01/30
- 更新日
- 2013/01/30
今日のできごと
おはようございます。
先週は新春あそび週間でした。縦割り班の友達や地域の方々と楽しそうに新春遊びをしていました。終わってから地域の方々と話していたら、「駒沢小学校の子どもたちはとてもかわいいですね。きちんと挨拶もしてくれました。」「昔を思い出しながら、たくさん遊ばせていただきましたよ。」とうれしそうに話されていました。
さて、今日のお話は、昔々の中国のお話です。
中国の大きな国の王様が、隣にある小さな国をやっつけて自分の国にしようとしました。大きな国の王様は、力では簡単に勝つので、力でやっつけるのでは、おもしろくないと思いました。そこで、なぞなぞを出して、これが解けなかったら、小さな国を乗っ取ってしまおうと考えました。
さっそく王様は、小さな国の王様を呼びつけ、「これから私がなぞなぞを出す。このなぞなぞが解けたら、おまえの国を攻めるのをやめよう。だが、もし解けなかったら、お前の国を滅ぼして、私の国にしてしまうぞ。よいな。」 「はい。けっこうです。」 「問題はこれだ。世界中で1番速いものは何だ? 1週間だけ考える時間をあげよう。」
小さな国の王様は1週間だけ考える時間をもらって、ほっとしました。早速国に帰ると国中の人々に相談をしました。「実はこれこれしかじかだ。世界中で1番速いものは、なんだろう。これが解けないと、この国がなくなってしまう。みんなで知恵を出し合って答えを考えてほしい。」国中の人たちがうーん、うーんとうなって、考え込んでしまいました。
みなさんだったら、どう答えますか。新幹線?飛行機?ロケット?・・・だけど、昔々の中国にはそういうものはありませんよね。1週間が過ぎました。小さな国の王様は、次のように答えました。
「その答えは、心だと思います。心は、どんな遠いところへも、すぐに飛んで行き、思い浮かべることができます。2億年も前に飛んで行き、恐竜をみることもできます。まだ見たこともない未来にとんでいき、思い浮かべることもできます。また、友達の中に入っていき、その気持ちを知ったり、ネット等で世界の人々とつながることもできます。心は時間や距離・空間を越えて、すぐに自由にとんでいけます。だから、答えは心だと思います。」 その答えを聞いて、大きな国の王様は、「なるほど、素晴らしい答えだ。お前の国は攻めないことにする。」と言いました。小さい国は、その後も心を大事にして、みんなで力を合わせて幸せな国になりました。
ところで、みなさんの誰もが、この世界で1番速い心というものをもっています。自分の心と同じように、友達の心を傷つけたり粗末にしたり悲しませないように、大事にしてください。そうすれば、たくさんのことを思い浮かべたり推しはかったりすることができ、たくさんの人たちと友達になれて、もっともっと優しく賢くなれると思います。私たち大人も、そうありたいと思います。
これでお話をおわります。