9月20日 図工室より(1)
- 公開日
- 2017/09/20
- 更新日
- 2017/09/20
学校日記
先週の3年生、「ガラスびんのへんしん」の授業より。この授業で大切にしてきたことは、さまざまな材料とのかかわり方です。以前このコーナーでも紹介しましたが、材料はそのまま使うのではなく、ほかの材料と組み合わせたり、ひと手間加えたりすることで自分だけの材料に変わります。自分だけの材料を使ってつくった作品は、自分だけの表現につながります(「7月11日 図工室より」参照)。
この題材でもう一つ大切にしてきたことがあります。それは、ひらめいたアイデアをどう実現するか、です。例えば、ストローをガラス瓶につける場合、大人であればストローの先端に切り込みを入れて開き、ガラス瓶と接する面積を増やし、そこに接着剤を塗って、仮止めテープを貼って固定しておく、くらいのことは容易に想像がつきます。しかし、経験の少ない子どもたちにとって、このことを解決するのは大きな問題です。ストローの先端の円の部分に接着剤を塗り、そのままガラス瓶に押し当ててしばらく持っていたり、「つかない、つかない」と大騒ぎしたり、最初から「先生、どうやってつけるんですかー?」と聞いてくる子どもがいたり…。
だいたいこのような場合はしばらく様子をみます。そして、どういうものをつくりたいのか尋ねます。子どものアイデアが目の前の材料と道具では実現不可能な場合、別の方法を提案した方がよいこともあるので。いずれにしても、このような問題は一人が解決すれば、わいわい教えたり、教わったり、自然と学び合いが生まれます。にぎやかな図工の時間のいいところだなあと思います。
どこにでもあるような身近な材料からひらめいたことを、さらに形にするための方法を考える。3年生には少し難しいことですが、この題材で大切にしたい経験です。(図工専科)