学校日記

全校朝会(4月25日 学校長の話)

公開日
2011/04/27
更新日
2011/04/27

今日のできごと

ビオトープをのぞいてみると・・
     
おはようございます。
 この前、きこえとことばの教室の前にあるビオトープをのぞいてみると、オタマジャクシが、たくさんいました。数え切れないくらいです。
オタマジャクシは何の子どもですか。そうカエルですね。駒沢のオタマジャクシはヒキガエルの子どもじゃないかなと思います。それは、ある人たちが、前にガマガエル(ヒキガエルのことをそう呼んでいます。)を見たと言っていたからです。みなさんも見た人がいると思います。みなさんが見ているオタマジャクシの前は、何でしょうか。
 みなさんは、オタマジャクシになる前の、カエルの卵を見たことがありますか。ひも状の卵の塊が池に産み付けられています。メス1匹あたりの産卵数は、2千から2万くらいとも言われています。ヒキガエルは、毎年同じ場所に卵を産みに来るそうです。多分、駒沢で生まれ、大きくなったヒキガエルが産みにきたのだと思います。
 カエルたちは、冬の間冬眠しています。春が近づくにつれ、ひざしが強くなってくると、冬眠している土もあったまってきます。カエルたちは、あたたかくなったことに気づき、土の中からのそりのそりと出てきます。

(子どもたちにどのくらいの割合で成長するかを実感してもらうために、おおよその数で座ってもらいました。)
1 ところで、卵からオタマジャクシになることができるのは、全部だと思いますか。全部ではありません。メダカやヤゴやゲンゴロウなどに食べられます。みなさんが、卵だと思ってください。どのくらい食べられるかというと・・   (1学年座らせて)
2 オタマジャクシから小さなかえるになると池から出て、草むらや森などに身を隠します。カエルは乾燥に弱く、しめった所まで行くのに、体が乾燥して数時間で死んだり、カラスなどの鳥に食べられたりします。どのくらい残るかというと、カエルになるのは、・・(3学年座らせて)
3 カエルになり1年生存するのは、敵がいて、・・○年生20人くらい
4 カエルになり2年目も生き残るのは、・・○年生10人くらい
5 カエルになり3年目に生き残るのは、・・たった5匹(くらい)です。
6 この5匹(くらい)が、3年目から、産卵できるそうです。
7 寿命はオスが11年、メスが8年くらいだそうです。

 ヒキガエルは、その姿からきらわれることが多いようです。でも、害がないおとなしい生き物です。害がないどころか、いろいろながい虫を食べてくれます。魚の死骸や藻やごみなどを食べてくれます。昔は、田んぼにいっぱいいたのですが、農薬などであまりいなくなったそうです。
 こうしてみると、カエルと同じように、すべての生き物が、様々な困難を乗り越えて、この世で命のリレーをしていることがわかります。そして、どんな生き物の命もいとおしくなりますね。ですから、みなさんも、様々な生き物を大切にしてください。これからも、第2校舎のビオトープなどをときどきのぞいてみてください。いろいろなことを発見すると思います。