全校朝会(7月4日 学校長の話)
- 公開日
- 2011/07/04
- 更新日
- 2011/07/04
今日のできごと
昔の子どもも、今の子どもも・・
おはようございます。
今日は、今から200年くらい前のお話をします。江戸時代のことです。今の福島県のあたりですが、会津藩という藩がありました。その会津藩の男の子どもたちは、10歳(今でいうと4年生です)になると日新館(にっしんかん)という藩の学校に入学するきまりになっていたそうです。
6歳(年長・1年生くらい)から9歳(3年生)までの幼い子どもたちは、その学校の入学前からしっかりとした生徒になろうと、自分たちの町に子どもたちだけの集まりを作っていました。その集まりを「お話の什(じゅう)」とか「遊びの什(じゅう)」と呼んでいました。
会津の武士の子どもたちは、このようにしなければならぬという心構えをおそわりました。そのお話の什の集まりの中でお互いの約束を決めました。その約束を「什の掟(おきて)」といったそうですが、どんなものがあると思いますか。
たとえば、人として大事なこととして、
一、うそをついてはなりませぬ
一、ひきょうなふるまいをしてはなりませぬ
一、弱いものをいじめてはなりませぬ
○ならぬことはならぬものです。・・してはいけないことはしてはいけないという約束です。今の駒沢小学校の子どもたちも、学校生活の中で大事にしているものばかりだと思います。
会津藩の子どもたちは、その約束には絶対にそむかないよう努力しました。そして、毎日子どもたちの家を順番に会場にして熱心に、反省会・・振り返りを行ったそうです。みなさんも、学校で帰りの会をして1日の反省をしたり、家に帰ってから自分の行いの振り返りをしたりすると思います。このように、昔の子どもも今の子どもも、人として大事にしたいことは、変わっていません。うそをつかない、卑怯なふるまいをしない、弱いものいじめをしないなど、自分自身が善悪の判断をして、そのことが行動に表れるようにしてください。
今月のテーマは、「良心」です。良い心と書きます。一人一人が、良心に基づいて、何が良いことかを考えながら行動ができるといいなあと願っています。