全校朝会(11月7日 学校長の話)
- 公開日
- 2011/11/08
- 更新日
- 2011/11/08
今日のできごと
落ち葉のひみつ・・
おはようございます。
今日も環境委員会や1年生の子どもたちが、落ち葉の掃除をしてくれています。それをみて、「ありがとう」という気持ちとこんなことを考えた人はいませんか。
「なぜ、秋になると赤や黄のもみじになって、そして落ち葉となって落ちてしまうのかな?」 また、
「木はすべてがもみじにならないで、緑のままで葉が落ちない木があるのかな?」
(調べてみると・・)
木は、どのように生きているかというと、根から吸い取ったいろいろな養分の含まれた水と、葉の裏側(気孔という小さな穴)が吸っている空気で、太陽の力を借りて、緑色をしている葉っぱの葉緑素(クロロフィル)の働きで、栄養物質を作っています。この栄養物質を作りながら、生きていると、その結果として、いろいろいらなくなった「かす」がでてきます。
(人間の例を出しながら・・)
ところが、木にはこうしたいらなくなった「かす」を外に捨てるところがないそうです。そこで、その「かす」は、葉っぱの中に貯められていきます。けれども貯めこむには限界があります。
「かす」がどんどん貯まっていくのにしたがって葉緑素も使われていき、だんだん緑色が色あせてきます。すると赤や黄色をしたカロチン色素というのがうかび上がってきます。そして、もみじになるというわけです。
こうして栄養をつくる働きが終わり、「かす」がいっぱいに貯まった葉は、落ち葉として枝から落とします。ここで木は、葉を落とす前に大切な仕事をします。それは、葉を落とす前に、葉の中の養分として再利用できるものを回収し、その養分は、次の春に葉を出すために使われ、交代しながら成長していきます。
それでは、1年中、緑色をした杉や松(常緑樹)などはどうでしょうか。
杉林や松林にいけばわかりますが、常緑樹でも葉を落としています。けれども、落葉樹のように一度に全部落としてしまうわけではなく、年中、いらなくなれば、そのたびに落として、また新しい葉をつくっていくそうです。
ですから、見た目には、いつも緑色をしていますが、少しずつ順々に葉を落としているわけです。もみじや落ち葉にはこんなひみつがあったのですね。