７０億分の１
　　　　　　　　　
　おはようございます。
　駒沢小学校の人数は、３７５人、世田谷区の人口は約８８万人、東京都の人口は約１３００万人、日本の人口は約１億３０００万人です。では、世界の人口は、何人でしょうか。答えは７０億人を超えました。（昨年の１０月３１日に生まれた赤ちゃんは、７０億人目ということで認定証を渡され表彰されました。）
　増加した背景には、世界の国々が、医療の発達や生活衛生面での改善など、その国で取り組んできたことの他にも、ユニセフ（国連児童基金）を中心に、貧困の撲滅や生活環境の保護や予防接種・ワクチンの確保により乳幼児の生存率の上昇など、みなさんが募金してくれたことが役立っていることも事実です。人口が増えるということは、とても喜ばしいこと、うれしいことです。
ただ、それは、いいことですが、実は、水・食糧・エネルギーなど生活に必要なことの供給という点からみると、今後、日本だけでなく、世界中の問題になることが予想されます。（たとえば、トウモロコシやさとうきびなどがクリーンなバイオ燃料になり、エネルギーの補給をしてくれると期待される一方、食料生産との兼ね合いからみるとどうかとの考え方もあります。）
これらは、さまざまなことが複雑にからみあった問題でもあり、すぐ答えが出るわけではありません。
　しかし、人類は、次々と危機が起こるたびに、新しい発明や発見をし、世界の人々の智恵を結集して、何よりも助け合って乗り越えてきました。
　２０５０年には、世界の人口が９３億人になるのではないかという試算もあります。あと、４０年くらいたつと、日本や世界情勢がどうなっているか・・
　ただ言えることは、人間は、有限の資源を使い、CO２（二酸化炭素）を出し、地球に負荷をかけて生きています。地球と共生する社会を目指すのは、これからも人間の責任であると同時に、７０億人分の１である私たちが、この問題について、今何ができるか、これから何をしたらいいかを考えることが大切なのではないかと思います。　　　　　　　　
　これでお話をおわります。