9.10 全校朝会
- 公開日
- 2012/09/11
- 更新日
- 2012/09/11
今日のできごと
おはようございます。
先週、6年生と5年生が水泳記録会で、自分の記録に挑戦し、最後まで粘り強く泳ぎ切りました。他の人が泳いでいる時も「頑張れ」と応援している声が響き、とてもすばらしい記録会でした。
さて、みなさんは、オスカー・ピストリウスという名前をきいたことがありますか。彼は、今夏行われたロンドンパラリンピックに出場しました。ピストリウスさんは、25歳の南アフリカ共和国の人です。先天性の身体障害により腓骨がない状態で生まれ、生後11カ月(まだ1歳になる前)の時に両足の膝から下を切断という大手術を行いました。
運動が好きで、高校時代は水泳、ラグビー、テニス、レスリングなどを経験します。ラグビーで膝をけがして、リハビリ中のときに陸上競技を勧められたそうです。2004年のアテネパラリンピック(100m銅、200m金)、2008年の北京オリンピック(100m、200m、400mの3つの金)でも活躍した両足義肢のスプリンターです。今回のロンドンパラリンピックでは、100m、200m、400m、400mリレーに出場し、何と200m走と400m走で世界記録を打ち立てたました。200mの世界記録は21秒30です。
ストリウスさんの偉大なところは、パラリンピックだけでなく、8月に行われたロンドンオリンピックにも出場したことです。400mメートルは準決勝まで、1600mメートルリレーは決勝に進出しました。(義足の陸上選手では世界初)
「走り始めたとき、最初の本当の目的はどのようなものでしたか。というインタビューの中で、彼は次のように言っています。
「少しずつバーを向こうに動かしていって、自分の限界を最大限に広げることです。初めは、ただ走ることが達成すべき大きな目標でした。しかし、それから、タイムにも目を向け始めて、常により早く走ろうとするようになりました。」
そして、「オリンピックに出るという大きな目標に向かって、6年間の厳しい努力の末にこの瞬間にたどり着いた。とても大きな満足と喜びを感じています。」と語っています。
( ピストリウスさんは、アスリートであるだけでなく、社会的な面にも力を入れて膝から下を使えなくなった人のために慈善事業も行っているそうです。)
彼のメッセージを紹介します。
「自分の才能を信じること、それを無駄にしないこと。」です。
そして、愛する息子を励まし続けた母親の言葉は、
「敗者とは最後にゴールする人じゃない。はなから出場をあきらめてしまう人を言うんだよ。」
大切なことは、夢を持つこと、その夢に向かって、自分の才能を信じて、あきらめずに粘り強く挑戦し、努力することだということを改めて私たちに教えてくれます。
皆さんも自分の夢に向かって、自分の才能を信じ、粘り強く努力してほしいと願っています。
これでお話をおわります。